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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第570話】
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「てか一夏は居ないんだな」

「織斑くんなら、さっき何かおじさん達に囲まれてたよ?」


 美冬がそう言った、おじさん――さっき見た謎のおっさんの事だろうか?

 居ないなら居ないで構わないが……箒は何も思ってないのだろうか?

 それよりも――。


「鈴音、そろそろ降りないか? てか何で背中に乗ってるんだ?」

「ん? ……あ、あんたの背中、見晴らしが良いからに決まってるじゃん!」


 鈴音はそう言うが、正直健康的な太ももに触れていると邪な気持ちを抱きそうだった。

 改めて皆を見る――普段は制服だが今日は運動会という事もあり、皆が体操着を着ている。

 眩しいプロポーション、たわわに実った二つの巨峰(一部枯れた平原)、ブルマ故の肌の面積の広さ等明らかに思春期男子の目の毒だ。

 無論俺自身、既に身体を重ねてる子もいるが、それとはまた話が違ってくる。


「しょうがないわねぇ。 不本意だけど、降りてあげるわよ」


 そう言い、背中から軽やかに飛び降りた鈴音、しなやかな仕草を見るからに前世は確実に猫だろう。


「相変わらず身体能力高いな」

「ふふん。 それほどでもあるわよ」


 無い胸を張る鈴音、とはいえ以前よりは僅かに膨らみが増した様に見えた。

 枯れた平原――本人に言えばぼこぼこにされるだろうが、実際に揉んでみるとちゃんとその膨らみは有り、柔らかな感触が堪能出来るのだから女の子は不思議だ。


「それよりもお兄ちゃん、いつまでも立ってないで座らないと。 楯無さんも、一緒に食べましょ?」


 痺れを切らしたのか美冬が手招きし、俺と楯無さんを座らせようと促した。


「え、えぇ。 でも、私二年だし……」


 いつもなら遠慮しない楯無さんが遠慮しているので俺は――。


「二年とか関係ないですよ。 ほら、一緒に食べましょ? 楯無さん、料理上手だから楽しみでもあるんですよ」


 事実彼女の料理は美味しい――勿論作ってくれる子皆美味しく作れる。

 セシリアも俺が夏休みや時間がある時に指導してからメキメキ技術をあげている、だから不安などない。


「そ、そうかしら?」


 褒められて照れくさそうにする楯無さん、そんな姿も凄く可愛かった。

 それはさておき、よく見ると大きめのシートに様々な弁当が並んでいるが、その弁当が座る場所を占拠していた。


「楯無さん、座ってください」

「え? で、でもヒルトくんの座る場所――」

「俺は――ん、ハンカチ敷いて其処に座ります」


 空いてるシートがあるなら楯無さんを優先――女尊男卑だからではなく、やはり芝生にハンカチの上よりかはそちらの方が良い
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