育め、冒険者学園
第十二話
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や…」
左手で受けようとした膝が想定外に『重い』。勢いよく吹っ飛び、空中で回転し、体制を直す。見た感じそれほど力を込めた様子はなかった。…コレは?
「どうやウチの膝!現役冒険者がたじたじや!」
「お返ししようか…なっ!」
得意気な先輩に、ギンセカイの氷の弾丸を無数にお見舞いする。だが、氷は叩き落とされていく。
「ほう、ヨーンめ。『化けの皮』を剥がしにかかりおるか」
「…ですか?」
「見ていれば分かる」
見物人のマオは何をするのか予想できるようだ。『膝の種』はコレで暴く。
「この氷はどうする?」
人一人嘲笑うように潰せそうな氷塊を降り下ろす。予想が間違っていなければ、
「もち、こうするわ!」
軽々と受け止めて見せた。ああ、やっぱりか。
「先輩、『重力操作』してるでしょ?」
「んなっ!?な、なななな、何でそんないきなり…!」
「その氷、見かけだけで薄いし中味スカスカなんだよね」
ギンセカイの柄で地を軽く叩く。外見は立派だった氷は、砕けてその正体を晒した。
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