育め、冒険者学園
第十二話
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扱いに」
二人の内容に目を丸くする。戦士たるレギオスが太鼓判を押す人材が居るとは思えなかったので、それは下手な冒険者より二人が強いことになる。
「で、ウチ等ココでも生徒会長と副会長やってんねんけど、後輩君の幼馴染みの澪ちゃんも居るんやわ。その澪ちゃんから昨日話が上がってな、上から分かったように言われてクラスから大不評やったんやって?」
「それで二人に話を聞きたいと思って…」
「目立たないように様子見していた、と。まあ大体違わないよねマオ?」
「未熟を指摘して逆上されただけじゃな、ヨーンもワシも、正しいと思う事を口にしたにすぎぬ」
まだダンジョンでの実戦等を経験してないのもあるが、それにしたって舐めている。教えに来た冒険者が雑魚かも、なんて言えるのがその証拠だ。
「僕からみたら二年生は有象無象のドングリの背比べなんだけど、先輩達に言わせるとどうなの?」
「ワシ等より見てきたその評価を知りたいのう」
冒険者が見た、ではなく、学園の一員としてはどうか聞いてみたい。兄さん達は黄金世代と称した。先輩達には?
「んー、微妙やねぇ。確かに今の二年生は黄金世代言われとるけど、差が激しいねん」
「上は三年生すら優位に立つし、下は本当に底辺そのものなの。…残念だけど、男子は大半が下よ」
「澪ちゃんは上やで!一緒にウチ等と生徒会やってるわ」
先輩の答えで知りたいことは得られた。澪はどうでもいい。
「あれ?反応薄いやん、どったん後輩君?昔は食い付き良かったのに」
「彼氏居る幼馴染みの情報をどうしろと…」
彼女を好きだったのは入れ替わる前の僕であって、僕は何にも関心がないのだ。幼馴染み?彼氏?お好きにどうぞが心情だ。しかし、先輩達に僕の事情など知るよしもない。反応の違いに困惑するのも無理はない。
(…アイツ澪ちゃんの彼氏なん、絵里?別の娘口説いてなかったか?)
(初耳だけど…彼見目がいい子には大体声を掛けてるわね)
急に密談を始める先輩達。さて、何を話しているやら。
「澪ちゃんも物好きやなー。さっ、後輩君ヤるで!」
突拍子もなくファイティングポーズをとる竜見先輩。主題がないですが?
「相手をしてあげて楠君。今回の問題解決に必要なの」
「せや!ウチは強いで?」
「…昨日のよりは長引きそうだ。マオ、お願い」
「かかっ、存分に興じよヨーン」
マオに結界を張ってもらい、ギンセカイを召喚する。
「へぇ、別のじゃなくてもええの?」
「一番調整しやすいからね。さあ、どこからでもどうぞ」
「なら遠慮無く!」
足並み軽く、左右に揺さぶって接近、飛び膝蹴りを仕掛けてきた。受けて投げるか。
「油断大敵、ウチの膝は痛いで!」
「…!?」
「む、ヨーンが受けられぬか?い
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