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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第569話】
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性には逆らえず過ぎ去る二人。

 協力出来ない――だが、誰が先にとっても文句無しでの協力体勢が自然と整ったのはやはり先程のヒルトの動きを見た結果だろう。


「……ここだ!」

「ぬぉっ!? だけど!!」

「あっ……」


 簪の手が僅かに触れかけるも、何とか避け、逆にハチマキを奪いとった――やはり数で来られたら無理だと再認識した。


「ああっ!? 簪ちゃんがヒルトくんにハチマキとられちゃった!? ……勝負の世界は残酷、残酷なのです!」


 心なしか簪がやられた事に私情が入ってる気がした。

 簪のハチマキはとれたものの、俺のハチマキを狙う魔の手は常に迫っていた。


「おおっと!? ヒルトくん万事休すか!? ここでとられたら、お姉さんからの罰ゲーム確定よ!!」


 嫌な予感しかしなかった、魔の手を掻い潜れる筈も無く、避けるのも疲れ、精神的疲労も溜まり、一瞬の隙をつかれた。


「はい! もらったー!!」

「あっ!?」

 一瞬の隙をつかれ、ハチマキをとられてしまった俺――とった相手はというと。


「出席番号一番、相川清香!!」

「何でいつも自己紹介ばっかなんだよ!!」


 そんなツッコミをしつつ、相川清香が所属するシャル組に得点四五〇〇が加算された。

 説明不要だとは思うが、一般機は得点三倍加算なのだ。


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