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虚弱ゲーマーと似非弁護士の物語 −求めたのは力では無く−
Act7 取り返した平穏
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出会えると、和人はそんな予感を抱きながらアスナのいる病室に急ぐのでした。
−Interlude−
あれから二か月ほど経過した夕方。
和人はダイシー・カフェにてオフ会に参加していました。
「ところでエギル」
「ん?」
「この本日限定特別メニューってなんだ?」
「見りゃ解んだろ?今日限定のメニュー票だよ」
「いやだから、なんで本日限定なんだ?此処の料理のほとんどを作ってるのは奥さんなんだろ?料理人が変わる訳じゃないのに何でだ?」
それに、そういやぁそうだと、壷井遼太郎ことクラインも、バーボンをチビチビ飲みながら和人の意見に乗ってきた様ですし、当然の疑問です。
しかし――――。
「今出揃ってる料理を作ったのは、確かに俺の上さんだ。けどこのメニュー票に描かれてるのは、上さんの料理人としての師匠が作るからだ」
「えっ、じゃあ、今厨房の方にその人が来てるのか?」
「おう!今日、このオフ会の為に態々来てくれてるぜ?なんなら何か注文したら如何だ?ちなみに一つの注文だけで腹が膨れないように、サイズは全部子供用の量に設定してあるぞ、と。噂をすれば」
エギルが顎でキリトとクラインを、自分が見ているモノを見るように促されて視線を動かすと、奥さんがトレイに小さいどんぶりを乗せて篠崎里香ことリズベットの席に運んでいく様子でした。
「はい。本日限定の熟成味噌ラーメンです」
「ありがとうございます。さ〜て、どれどれ?」
蓮華でまずスープを一口飲んでから面を啜りました。
近くに居る綾野珪子ことシリカと、結城明日菜ことアスナが感想を促します。
「お、美味しいぃいいいいいい!!何なの?この味噌ラーメン!こんな美味しいラーメン初めて食べるんですけど!?」
「へ〜!どれどれ?・・・・・・あっ、ホントだ!」
「ちょっ!?」
「私にも少し下さい!・・・・・・お、美味しいですぅ!」
「ア、アンタら!量が少ないんだからもう少し遠慮してよ!一口しか食べてないのに、もう半分以下じゃない!」
「まあまあ」
「私たちが頼んだ分も分けてあげるから」
「当然でしょうが!」
2人の好奇心によって、頼んだ味噌ラーメンを半分以下にまで減らされた事にリズが憤っている間に、アスナとシリカが頼んだ品が運ばれて来ました。
「明日菜さんには牡蠣のアヒージョです。それに珪子さんには仔羊のナヴァランです。どうぞ、ご賞味ください」
2人は運んできた奥さんにお礼を言いながら目を輝かせます。
ですがそれ以上に目を輝かせているのは、何故かリズでした。
「うわっ、美味しそう――――って!アヒージョ?ナヴァラン??そんなのメニューに無かったけど!?」
「最初は私達も
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