外伝〜メンフィル・エレボニア戦争の和解調印式〜 第5話
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族連合軍”がたった3人に圧倒されている………!?」
「し、しかもレン皇女殿下達は生身で戦車に加えて貴族連合軍の新兵器である”機甲兵”をも苦も無く破壊していますわ……!」
「これが”魔弓将”の”本気”と言う訳ですか………」
映像を見たカラント大司教やダヴィル大使、アルフィン皇女は信じられない表情をし、エルナンは重々しい様子を纏って呟いた。
「いや、あの様子では半分どころか10分の1の力も出していないだろう。エヴリーヌが本気になれば大規模な魔術や奥義で言葉通り”瞬殺”できるだろうからな。」
「なあっ!?あ、あんな圧倒的な戦いを繰り広げていながら”本気”を出していないのですか……!?」
シルヴァンの指摘を聞いたダヴィル大使は驚きの声を上げた。そして映像は変わり、オーロックス砦でのリィン達の戦いが映った。
「ええっ!?リ、リィンさんやエリゼさんまで生身で機甲兵や戦車を破壊するなんて……!」
「あの凄まじい雷撃のエネルギーを放った蒼銀の髪の女性は恐らくミント君やツーヤ君のように成竜と化したセレーネ君でしょうね………」
「……リィンの”八葉一刀流”の伝位は”中伝”でしたが、あの様子だと今の彼は”皆伝”同然の実力を持っていると言っても過言ではありませんな。」
「あ、あはは………カシウスさんの言う通りおじいちゃんが今のリィン君の実力を見れば間違いなく”皆伝”を与えて”剣聖”の名乗りを許可するでしょうね………」
「実力は”剣聖”クラスで、契約している異種族達の強さもとんでもないとか、あらゆる意味で今のエステルとそっくりね………」
「……確かに彼らのような凄まじい実力を持つ者達ならば、少数でも貴族連合軍を制圧できるというシルヴァン陛下のお言葉にも納得できますね………」
リィン達も生身で機甲兵や戦車を破壊した事にクローディア姫は驚き、ユリア准佐は映像に移っているセレーネが成長したセレーネである事に気づき、真剣な表情で呟いたカシウスの推測にアネラスは冷や汗をかいて苦笑しながら同意し、シェラザードは疲れた表情で溜息を吐き、アリシア女王は重々しい様子を纏って呟いた。
「―――今の映像を見てもらえば、理解できるだろう?メンフィル帝国が選抜したエレボニア帝国の内戦に介入し、終結させる精鋭部隊の”力”ならば数が少なくても貴族連合軍を制圧できる事も可能であると。」
「そ、それは…………」
「………………」
シルヴァンの問いかけに対して反論できないダヴィル大使は答えを濁し、アルフィン皇女は複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「――ああ、それと。先程口にしたオリヴァルト皇子に協力している士官学院生は確かトールズ士官学院の特科クラス”Z組”だったか。”Z組”に関しては直接特務部隊の指揮
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