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プログラムしてないはずだぞ…?」
《そちらの生命反応が急激に増加している、何が起こっている? 報告しろっ!》
「男だったら行って来い、それにしてもナルニアどころか魔界か、時代も変わったもんだな」
「親父…」
そうか、こいつらには、今だけ本当の魂が宿っているのだ。 月神族が呼び寄せた、この別れの瞬間にだけ…
「これも青春よね」
「ああ… また会おうな、愛子」
「しばらく私の店も休業ね」
「またいつか… 魔鈴さんの料理、食べさせて下さい」
《奴の仲間達が別れを告げている。 アンドロイド達に…… 今だけ魂が宿っている》
「横島さん、また会いましょう、お母さんと一緒に待ってます」
「小鳩ちゃん、おばさん…」
「横島く〜ん、最後にショウトラちゃんでペロペロ〜〜」
「ありがとう、冥子ちゃん、式神のみんな」
弱々しい人間達が、月神族の力を借りて、一瞬の奇跡を起こしている… やめろ… なぜ涙を流す、こんな田舎芝居で泣くなど無様な事だ……
「横島君、分かっているとは思うけど、魔界は危険な場所よ。 まず自分を守る組織を作りなさい、それまでは一瞬たりとも油断しない事。 その後も味方こそが一番危険な敵だと思いなさい」
「はいっ、隊長っ! その間、地球をお願いしますっ」
これが現在の人間界のパワーバランスを保っている「隊長」か、 こいつが作ったアンドロイドだったとはな。
「横島君、荷物をまとめておいたよ。 私にできるのはこれくらいだが、良かったらこのロザリオを受け取ってくれないか? 何かの役に立つかもしれない」
「ありがとうございますっ、神父… 様…」
「さあっ、行って来い、親不幸もんっ。 まさか身内から魔族出すとは思わんかったなぁ」
「ああ、分かった… 分かったよ、みんなっ… 俺、探してくるよっ、またみんなに会える方法をっ!」
涙を流し、一瞬の再会を喜んでいるヨコシマ。 先程の死人のような顔とは別人のようだ、ようやく生きる力を取り戻したらしい。
「横島君、彼らからもメッセージが届いたよ」
「え?」
ウィンドウが開くと、魔装した男が現れた。
「横島、お前とは決着がついてないな、今度会う時も敵がいい」
「雪乃丞…」
「ワッシは味方がいいですジャー、また合コンしたいですノー」
「タイガー」
「横島君、僕のために色々してくれてありがとう、君を悲しませてすまないと思っている。 だけど今度も自然な形で出会いたい、無理はしないで欲しい」
「分かったよ、ピート」
「さあ小僧、ワシの錬金術が魔界でどれほど通用するか、しっかりやって来い、マリアと一緒に見ておるぞ」
「またお会いしましょう、
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