暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
ALO編ーフェアリィ・ダンスー
15.再び
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ポリゴンが欠け、雷光のノイズが至る所に走り、世界の解像度が減少し、ぼやけていく。

「な、なんだ!?」

 何も抵抗することのできないなシュウを再びとてつもない浮遊感が遅い。そのまま無限に続く暗闇へと吸い込まれて行った。

「どうなってるんだぁぁ!!」

 そんな叫びは虚しく虚空へと消え去った。


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 アルヴヘイム・中立域・古森 二〇二五年一月二十日

 途方もなく続いた落下は唐突に終わりを告げ、虚空から現れたのは間近に迫った地面だった。受け身すら取ることのできないなシュウは顔面から地面にダイブ。そのまま背中から倒れた。
 現実でこんな着地したら痛みに悶絶して数分は動けないところだが、幸いなことに痛みが襲ってくることはなかった。
 その感覚でシュウは再び戻ってきたんだと改めて実感する。全てがデータで作られているはずなのに現実よりも現実らしい感覚の世界。
 シュウの身長を軽々超えるような巨大な無数の木々にそれらが揺れるたびに鳴り響く枝の音。視覚に映る大きな月に虫の鳴き声に鳥や獣の声、鼻腔をくすぐる木々の香り。

「てかここどこだよ」

 起き上がって改めて辺りを確認する。そこは一面が木々に包まれ、明らかにホームタウンではない。明らかにどこかのフィールドにしか見えない。
 とりあえず現在地を確認するためにメニューウインドウを開く。確かに初期の案内でマップはメニューウインドウにあると言っていた気がした。右の人差し指を振った。しかし、何も起きない。何度も振ってみるが何も起きない。

「ま、まさかね……」

 先ほどのバグのせいでメニューウインドウが開けなくなった。それはさすがに洒落にならないと一人焦っていると確か、右は飛行操縦のためのコントローラーで左がメニューウインドウの表示だったことを不意に思い出した。
 左の人差し指を振ると聴きなれた音とともにメニューウインドウが表示される。それだけでものすごく安心した。表示としてはSAOとほとんど同じのようだ。それともう一つの心配な点を確認する。設定の画面を開き、ログアウトボタンを確認する。

「……あった」

 ログアウトボタンがあるだけでここまでホッとする。そして本題を確認をしようとマップを開こうとするがその前にシュウの視線はウインドウの最上部へと向けられる。
 お馴染みのアバターネームのシュウ。その下に先ほど選んだ種族のインプという表示。そしてその下にはヒットポイントやマナポイントといった表示があるがまずマナポイントの表示がバグって文字化けしている。
 それだけではなかった。スキルポイント。すなわちこの世界での経験値の値が異常に高すぎる。初期値のボーナスにしては大壇振る舞いしすぎだ。
 しかし、
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