最終章:夢を追い続けて
第49話「襲撃」
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きしないと確信していた。
「早く...鋭く!!」
「っ....!」
―――“四重之閃”
だからこそ、最大の技を放った。次に繋げるために。
―――“二重之閃”
ギャギィイイン!!
「なっ....!?」
「悪いね...二重なら俺もできるんだ。」
四重に見える程の高速の斬撃。それを桜は二つの斬撃で相殺した。
二重に二回ブレードがぶつかり合う音が響き渡り、秋十は後ずさる。
「......っ。」
「....ん?」
だが、そこで秋十はにやりと笑う。
...その視線の先には、マドカがいた。
「“エクス...カリバァアアアア”!!」
「なに....っ!?」
マドカの単一仕様による極光が迫る。
その事に桜は驚く。ただ放たれたのではなく、予定通りに運ばれたのだと理解して。
同時に感心もした。秋十との攻防の隙にAICの足止めも上乗せた見事な連携だと。
....だが、それは、桜にとって...。
「....単一仕様、展開。」
「っ.....!?」
それでも、“想定内”に過ぎなかった。
「想起、“エクスカリバー”!!」
瞬時にマドカの単一仕様を再現し、AICをエネルギーの放出で弾き、極光が放たれた。
溜めていたマドカと比べ、瞬時に放った極光。
普通に考えれば、マドカの方が強いと思えるが...。
「....相殺...された....。」
「いやはや、ホント、感心するよ。...だが、まだ足りない。」
「っ....。」
万策尽きた...とも言えるだろう。
やれることの限りを尽くし、それでも届かなかった。
秋十達のSEはほとんどが半分を切り、それに対して桜はまだまだ余っている。
エクスカリバーを使用したとはいえ、まだ余裕なのだ。
「(...まだだ。桜さんは既存の技では勝てないと言った。...なら、今この場で俺達で新たな技、新たな戦法を生み出す...!まだ、終ってない...!)」
「....へぇ。」
まだ諦めないと、その意志を瞳に宿すのを見て、桜は嗤う。
「....残念、時間切れだ。」
「えっ....。」
そこで、桜はアリーナの入り口に目を向け、そういった。
つられて秋十達もそちらを見、驚愕に目を見開く。
そこには...。
「......桜さん...。」
「ユーリ....!?」
本来ここにはいないはずの、いてはいけないはずのユーリの姿があった。
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