暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
番外編 第1話 ハートな剣で大パニック♪
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〜ALO リズベット武具店〜
時刻はPM23:55 もう少しで日付が変わる時間帯。
深夜は人通りが少なくなる〜 なんて事は基本的にこの世界ではない。
現実世界では本業が学生だったり、朝からの仕事をしている人達であれば、流石に夜は眠る為にログアウトするかもしれないが、それでも深夜型のプレイヤーも多数いる為、今尚 人気が高いALO内において インしていないプレイヤーがいない時間帯など殆ど無いと言っていい。
それでもいつもより静かなのは確かで、リズベット武具店も今の時間帯は基本的にクローズにしている。NPC店員に任せると言った手段もあるが、リズはしていなかった。
そんな誰もいない店内で張り切る声が聞こえてくる。
「よぉーし、いっちょやってみようじゃないの!」
それは勿論店主のリズのもの。両頬をぱちんっ! と叩いて気合を入れている様だ。
「むふふっ、まぁ 色々あるけど、純粋に
鍛冶職人
(
マスタースミス
)
として、この情報はありがたいのなんのってトコねっ。アルゴ様様だわ」
ぐるんぐるん、と腕を回した後に、鍛冶ハンマーをぎゅっ と持つリズ。
「それにしても、特典の1つが成功率の向上って言うのはほんと、おいしいわね。
本来の
(
・・・
)
目標が外れたとしても十分おいしいしー! なんなら
古代武器
(
エンシェント・ウェポン
)
をやる時に訊いてたら良かったかしら?」
苦笑いをしつつも、早速必要素材、鉱石類をメニューから取り出して作業にかかった。
リズがアルゴに聞いた、と言うのは因みにさかのぼる事数日前の事。
『今週のアルゴオネーサンのお得情報ダヨ〜。寄っとイデ、見とイデ〜』
『って何やってんのよ。ここにはあたししかいないし、あたしに様があるの? アルゴ』
それはそれは、珍しいツーショットだった。リズとアルゴの2人しかいない場面は本当に珍しく、旧SAOを含めても両手で数える程もなかったと思える。
そんな2人が一緒になったのは、本当に偶然だった。この後 リーファとアスナ、シリカ、シノンと一緒にクエストに行く予定があって待ち合わせをしている時にアルゴと出会ったのだ。
『マーマー、固イ事イイっこ無しダヨ。ほんとにお得情報ナンダ』
『へー、まぁ アンタの情報は随分と価値があるから、興味津々なんだけど……、ちょっと今持ち合わせが無くて』
リズはしかめっ面をしながら指を振るってステータス画面の端に表示されている残金を確認した。色々と散財したせいもあって、0がいくらか少なくなっていると言う寂しい状態になっているのだ。
『ニシシっ 今回はお代ハ 結構ダヨ。何せ、入荷したてホヤホヤの情報ダカラ』
『えっ!?』
リズは、画面から
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