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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
ALO編ーフェアリィ・ダンスー
14.許された過去
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その間も直葉が懸命に集也の腕を冷やしている。
「そ、その辺であとはいいからさ。せめて防具くらい外してきな、スグ……は」
思わず言い直してしまった集也。直葉はこちらをチラッと見ると「わかりました」と一言言って道場の中へと入っていく。その時、面越しに見えた瞳がわずかに光っているように見えた気がしたが今の集也ではどうにもできない。
すると背中を軽く小突かれる。和人だ。
「なんだよ、和人」
すると和人は小さくため息をつくと、
「それは自分で考えろ」
また背中を小突く和人。
意味がわからない。
ある程度冷やし終えた右腕だったが冷水に長時間浸していたせいでほとんど感覚はなかった。そのあと、二人に手伝ってもらいながら防具を脱ぐ。
「やっぱり、思った以上に身体が重いな。動きは再現できても速さまではソードスキルの再現は厳しいか……」
独り言を呟いているとそれを聞かれたのか直葉がぽかんとしている。
「大丈夫ですか? 頭とか打ってない……ですよね」
「え? あ、ああ、こっちの話だから気にしないでくれ」
ソードスキルの再現などあの世界を知らない人としては意味不明なことを言っているだけだ。
おかしなことを言い出したと思われてもおかしくはない。
「それにしても、集也さん。すごい動きでしたね」
「そうでもないよ。あれじゃ、剣道としても、剣術としてもまだまだだ」
「そうか? なかなかいい動きだったけどな」
集也は感覚のなくなった手をゆっくりと閉じる。そして開く。
感覚が戻ってきたことを確認すると集也は軽く身体に捻りのストレッチをし、道場に置かれた竹刀を見ながら呟いた。
「剣道か……またやってみようかな」
「ホント!? ほんとに!?」
直葉が聞こえたのかこちらに勢いづいてくる。
「う、うん。まだやるには体力的に辛いと思うけどそのうちにな」
「そ、そうだよね。でも、また一緒に剣道ができるならあたしは集也く……さんと一緒にやりたいです」
頬を紅潮させ、わずかに俯いた直葉。その言葉は集也にとって嬉しい言葉だった。またあの頃に戻れるような気がした。
集也は直葉の頭を撫でようとするがその寸前で手を止めた。今の集也にそんなことを、こんな純粋な少女に触れる権利などない。
「俺もそうなれたら嬉しいよ」
ぎこちない笑みを浮かべる。
その光景を見て和人は、うんうんと大げさに頷きながら「やってよかった」と呟いていた。
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あの後、集也は家に戻ってシャワーを軽く浴びるとロードバイクを走らせること三十分程度。漕ぎ続けてたどり着いたのは、県内のどこにでもあるような墓地だ。
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