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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
真・三十九話 真相
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!何も…………いらないっ!!!!」

その時、全を中心に何か得体のしれない力が巻き起こる。

そしてその余波を一身に浴び続けている筈の東吾は顔色一つ変えない。

「…………………………」

「東吾、一体……東馬!?」

「東馬君!?一体どうしたんですか!?」

「東馬!?」

東馬の仲間である双覇、メリル、そして美咲は訓練場にて謎の力を放出し続ける東馬と相対する東吾を見た。

「みんな、ちょっと離れててくれ」

そんな中、東吾は離れるようにと三人に言う。

「離れられるか!こんなになってんだぞ!?」

「そうですよ東吾さん!せめて私たちも!」

「来るなって言ってんだっ!!!」

「「「っ!!??」」」

三人は初めて聞いた。東吾の激昂する声を。それ程まで東吾には余裕がないのだ。

「俺が止める……大丈夫さ、必ず止めるからよ」

東吾はそう言って右腕を前に突き出す。そして言霊を紡ぐ。自身の中に眠っている存在を起こす言霊を。

起きろ(覚めよ)起きろ(覚めよ)起きろ(覚めよ)。我は望む、(暴力)を。我は望む、(トリックスター)を。我は望む、知略(智勇)を。起きろ、悪戯を愛する神、神を降す神、()()

言霊を紡ぎ終わった瞬間、美咲達は見た。東吾の隣に寄り添うように。否、まるで品定めをするかのように東馬を見つめる第三者がいる。しかもその人物は浮いていた。

《いやはや、久方ぶりに叩き起こされたから寝ぼけながらも来てみたが……こりゃまた、とんでもない時に起こしてくれたもんだな》

「協力しろロキ。東馬を助ける」

《えぇ〜嫌だよ。あれは俺たち神を生み出したといっても過言じゃない神様だぜ?いくら俺が悪戯好きと言ってもあれには関わりたくないんだよ。興味本位で関わったら俺様死んじゃうもん》

「大丈夫だ、もしもの時は俺が受けるよ」

《…………ああ、なるほどな。お前がそこまで真剣になってる理由がよくわかったよ。()()()()()()()()()か。なるほどね…………いいぜ、死ぬ覚悟、しかと見せて貰った。力を貸そう人間よ》

「感謝するよ、ロキ…………東馬、お前を守ると姉さんに誓っちゃったんでな……だから、俺は勝手にお前を……救う」

そして、東吾にとって初めての救うための戦いが始まった。
















「今の、は…………」

全は愕然とした。なぜならば、東吾が神を憑依させていたからだ。しかも第二段階、神の顕現までやってのけている。

実は神憑きになるのに必要な段階という物が存在しており、完全な一体化を第三段階としている。真
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