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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
真・三十九話 真相
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た映像見ていたんだろ?」

《ああ、確かに見ていた。お前が見ていた映像と寸分違わず同じだろう》

「その上で聞きたい…………今回の敵は、何を改変していると思う?」

『?何を改変っというと、過去ではないのですか?先ほど調べましたが、既に記録上では先ほどマイスターが説明してくれた通りの物になっていますが……』

全はまずシンに管理局にある今の情報と映像の中で見た情報の差異の確認をさせた。そして出た結論は同じ。つまり、先ほど何かが止まったかのような感覚に陥った時、既に改変されていたのだろう。

「そう、映像の中の俺は過去を改変していると思っていた。だが変だと思わないか?過去改変なんていくら神様と言っても不可能に近い。それこそ運命を司る神でもない限り……そして真耶はそんな事はしていない」

《そうだな、そんな事は断じてしていない。そもそも過去改変など簡単にやっていいものではないからな。ここまでの規模の改変など私の全盛期の力を持ってすれば不可能ではないが、それでも大量の力を使う事になる。故に、ありえない事なのだ》

『し、しかし現に変わっています。これは一体……』

シンにも分からないこの異様なる改変。しかし、全は既にある一つの仮説を立てていた。

「あるだろ、一つだけ。過去改変じゃないのに、皆の過去が改変されている。となれば残る答えは一つだけ」

《…………そうか、それならば確かに可能だ》

『え、え?あの私にもわかるように説明していただけると……』

「つまり………………今回の事件には、()()()()()()が関わっている」

『そ、そうか!過去改変ではなく記憶改変!確かに記憶を司る神ならばそうするのは容易!』

そう、今回の事件。全には敵は過去改変をしているというある種の思い込みがあった。しかしよく考えてみると過去改変などというあまりにも巨大な問題、並の相手に出来るのであろうか。

そして方向を転換してみたのだ。つまり、過去改変ではなくその過去に関わった人物の記憶が書き換えられているのではないかという事。記憶を司る神も確実にいるのではないかという事。

その事から今回の事件には神が関わっているという結論に至ったのだ。

「そして、恐らくこの世界にもその神に加担している奴がいる……あの映像の中でメリットを得ているのは一人しかいない。そいつが記録を改変しているんだろう。過去の記憶との差異を無くす為にな」

《高宮、だな。フェイト達は記憶を取り戻してからはあいつよりも全と関わることが多くなった。しかし、改変が起こってからはフェイト達は高宮の方へと行っていた。そして、最終的にお前の前に姿を現していた……何かしら関わっているのは間違いない》

「………………
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