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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
真・三十九話 真相
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経《・》
験
(
・
)
を
(
・
)
伝
(
・
)
え
(
・
)
る
(
・
)
事
(
・
)
……それが、
劫
(
アイオン
)
の眼の真骨頂なのだ》
「未来を選ばせる……?じゃあ、今俺が見たビジョンは……」
《恐らくは……これからお前が歩むであろう未来の一部だろう……》
「アレが、俺の未来……あんなのが、俺の未来なのか…………!?」
その事実を知り、全は愕然とする。あんなのしか、俺には未来はないのかと。
しかし、と真耶は続ける。
《
劫
(
アイオン
)
の眼は、未来を見せる……つまりは、確率の高い未来を見せるのだ。攻撃をされる未来を見せ、それで所有者はどうするかを判断する。防御して確実にダメージを抑えるか、喰らう覚悟を持って突撃するか、避けてカウンターを浴びせるか……今あげただけでも三つ存在する。これらはありえたかもしれない未来だ……可能性が低い未来でさえも可能性として存在する》
『?つまり、何がいいたいのですか?』
《ここまで言えば、全は分かると思うが?》
そう言って真耶は全を見つめる。先ほど、全は崩れ落ちるように両手を地面に置いている。が、その口元と脳は休む事無く動き続けていた。そして一つの可能性にたどりついた。
「…………どれだけ可能性の低い未来でさえも……
劫
(
アイオン
)
の眼は可能性としてその未来を選択肢とする?」
《その通りだ、全。
劫
(
アイオン
)
の眼とはすなわち、運命をその手につかみ取る力なのだ。どれだけ少ない可能性でも…………100万分の1という確率であったとしても……そのような可能性が存在する限り、
劫
(
アイオン
)
の眼はその可能性をつかみ取る……それこそが、
劫
(
アイオン
)
の眼の未来を選ばせる力なのだ》
そう、つまりはそういう事だ。つまり…………全が絶望してしまう未来ではなく、全が希望をもって日々を生きていく未来も小さな可能性かもしれないが、確かに存在している。その可能性がある限り、全が諦めずにその可能性を追求し続ける限り、
劫
(
アイオン
)
の眼はその未来を必ず掴み取る。
それこそが、
劫
(
アイオン
)
の眼が
劫
(
アイオン
)
の眼たる所以なのである。
「じゃあ…………俺が、諦めさえしなければ、あんな未来は来ない…………?」
『そうですよ、マイスター!マイスターは幸せになっていいんですよ!』
「シン……ああ、そうだな……信じてみるよ、俺の幸せって奴を……」
こうして、全は決意を新たにし、最悪の未来を回避する為に動き出すのであった。
さて、場所は移って全達がいるのは自室。そこで今後の事を話し合おうと思ったのだ。
「まず状況確認だが……真耶、あんた俺が見てい
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