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この素晴らしい錬金術で祝福を! 2
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のものを作ったほうが良い気がした微妙な失敗作だ。自分でテレポートを使ったほうが便利だな」

アーランドでは便利だったんだけどな。テレポートを覚えた結果、無用の長物となってしまった。こいつを錬金素材に何かを作るか。

「さてと、それじゃあコンテナに素材を詰め終えたらダクネスを迎えに行ってくるわ」

「次までに最低限挑発スキルを手に入れておけと伝えとけ」

「私もジャイアント・トードの討伐証明とお肉を売ってきます」

「帰りにちゃんとパイの材料を買って来るんだぞ。またストライキを起こされるぞ」

「分かってますよ!!」

ギルドに向かう二人を見送り、アトリエのソファーに寝転がる。トラベルゲートを使ってどんなものを作ろうか?空間操作系になるのは間違いない。となると、どこでもドア、いやいや、通り抜けフープもいいな。時空操作系を混ぜ合わせてタイムテレビなんてのも面白そうだ。

「あの〜、すみません。ギルドでクエストを見て来たんですけど」

ソファーから起き上がり入り口の方に顔を向けて二人組の男女の男の方を見て少し懐かしく思った。こっちの世界でもアーランドでも見なかった、最初の世界にしか無い服装。

「ジャージか、何もかもが懐かしいな」

「えっ!?ジャージを知ってるってことはオレと一緒なのか!?」

「まあ、ちょっと色々と異なるけど、根っこは同じだ。ようこそ、オレのアトリエに」

「よ、よかったぁ〜。実は」

カズマ君の事情を聞かせてもらったのだが、中々笑えた。神にも色々なやつが居るんだな。

「事情は分かった。同郷の好だ、ある程度援助してやるよ。ギルドの登録料と数日分の生活費と最低限の装備をやるよ。さすがにそれ以上は金をもらうが、多少は値引いてやる。この店は初心者の街アクセルに合わせた物しか店頭には置いてないが、注文に応じてどんなものでも用意してやる」

「ありがとうございます」

「とりあえず、二人で10万エリスもあれば十分だろう。装備だが、それはジョブについてからだな。一度登録してこい」

「はい。ほら、行くぞアクア」

出ていく二人を見送ってからコンテナから材料を出して初心者用の武器防具を片っ端から錬金していく。二組ずつ用意してあるから問題ないだろう。あとは、ヒーリングサルヴとクラフトだな。これでいいだろう。最初はカエル狩りでレベル上げと金を貯めて最低限の衣食住を揃えないとな。秋口だから冬までに蓄えを貯めないと凍死する。さすがにおんぶにだっこってのはアストリッド流に反するからな。

ついでに飯を錬金しながらカズマ君にもトラベルゲートを使った錬金アイテムをアイディアを貰うかな?日本を離れて大分時間があるからな。アイディアなら地球で引きこもりをやっていたカズマ君の方が上だろうな。


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