この素晴らしい錬金術で祝福を! 2
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!?レシピレシピ!!」
「まだまだ作れるようなレベルじゃないぞ。それに材料もな、厄介なものばかりだぞ」
一応レシピを取り出して見せてやるが、すぐに顔を顰める。
「無理だろう?」
「確かに今は無理そうです」
「まあ、2年もすれば腕は追いつく。問題は材料だが、まあ、手伝ってやるよ」
というか、オレですら苦戦してるからな。代用になる材料を探し求めて旅もしたが、魔王軍の幹部をボコってようやく揃えたからな。どいつもこいつもうざかったが、バニルが特にうざかった。3回ほど殺したが、普通に復活しやがった。抜け殻は錬金素材にしてみたが中途半端な品質に特性で苦労に合わないような性能に腹が立った。今度は生きたまま釜に放り込んでやる。魂ごと素材にすれば多少はまともになるはずだ。
「ほれ、クリス、この草が布関連の素材に使えるやつだ。めぐみん、その木になっている実がレヘルンを強化するのに使えるぞ。マルチプル・マナ・ストライク!!」
採取できる物を指導しながら寄ってきた一撃熊をガスト式のスキルで四肢を砕いて動けなくする。クリスとめぐみんにとどめを刺させてレベリングも同時に行う。死体は錬金素材にならないことのほうが多いが、飯にするには問題がないので回収できる分は回収していく。
「店主殿よ、私の出番がだな」
「置物は黙ってろ」
ジャイアント・トードの粘液まみれの黄色い置物が何か喋ったようなので猿轡をかましておく。ちくしょう、喜び始めやがった。面倒くさい、縛って目隠しもして魔法の絨毯でギルドに送ってやる。めぐみん以上の産廃が居るとは思わなかったぜ。
「あの〜、あんまりひどい目には」
「本人が喜んでるだろうが。というか、何故アレとパーティーを組んだんだ?」
「囮にしている間に私は私で仕事をね」
「囮のくせしてヘイト管理ができないとか問題だらけだろうが。最低でも挑発は覚えてろよ。目立つ格好と大声は基本中の基本だぞ」
空いた時間にハガレン式錬金術でポーション瓶を量産する。錬成陣を書くのが結構面倒くさい。軍人の錬金術師が錬成陣を手甲や掌やグローブに予め錬成陣を刻んでおく気持ちがよく分かる。
「粗方取り尽くしたな。それじゃあ、今回だけは特別にトラベルゲートで帰るぞ。いずれは二人も作れるようになるからな」
ポーチからトラベルゲートを取り出し頭上に掲げて力を開放させる。頭上の空間が歪み、対象者であるオレ達三人に魔力で翼が形成され、歪みに飛び込む。次の瞬間にはアトリエの釜の前だ。
「テレポートを魔道具に詰めるなんてすごいですね」
「まあ、転移先は自分の巣、つまりは拠点になるんだがな。条件が結構厳しい。王都支店にすら飛べないからな。癖で作ったが、材料を考えると他
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