この素晴らしい錬金術で祝福を! 2
[3/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
。結果、店が潰れた。物理的に。その日から二人して暫くの間、大工に転職してたから」
40過ぎのおっさんおばさんにはキツかったな。
「話を戻してと、明日朝から出発な。森の方に行くから、ついでにギルドの方で依頼も受けとけ。多重に受けて纏めてこなすのもアストリッド流では基本中の基本だ」
普通は特性に合わせて素材を用意しなければならないのに、師匠は特性を後から付け足すことが出来るチートだった。オレもようやく出来るようになったっていうのに。
クリスは組んでいる相手を探しに行き、オレはパイを渡し終えためぐみんと一緒にクエストを確認する。
「とりあえずジャイアント・トードの討伐を受けるのと同時にクラフトの強化案としてこんなクエストを発行してもらった」
【採取:とげとげしたもの 最低報酬100エリス、とげとげ具合で報酬に上乗せ。上限10万エリスまで。採取物はユキトのアトリエまで納品。一般人でも可】
「こうやって変わった物からでも錬金できるようにならないとな。たまに遊びで作ったものが役に立つことがあるのが錬金術だ」
「そんなものなんですか?」
「例えば、この前買った着ている人の魔力を吸って恐ろしく重くなる服とかは特性:重いと魔力吸収と布を満たす錬金素材だな」
「どこかで聞いたことのあるような効果ですね」
「まあそんな感じで失敗作でも品質が高いから部分部分で抽出すれば色々悪さが出来る。ちなみにアクセルで一番質のいい火薬を手に入れるなら爆裂ポーションだな。1本数万の使い捨てでフラム以下の火力だが」
「そんなのがあるんですか?」
「今度紹介してやる。高額商品しか置いてないし、アクセル周辺じゃあ役に立たない物ばかりだが、錬金術の材料にするならば中々の品揃えだ」
明らかにオレと同じで店を構える街を間違えたと思える。まあ、逆にそのおかげで弟子二人が出来たと思えばいいか。
「ジャイアント・トード以外にいくつか採取系も見繕ってもらった。装備の準備は大丈夫だな?」
「一応、フラムとクラフトは多めに持ってます。ちょっとした怪我を治すヒーリングサルヴも。杖も新調しましたし」
「まあ、普通はそんなものだな。オレはいつもの杖に秘密バッグの出し入れ自由の特性を組み込んだポーチに、旅人の靴に倍速手袋にトラベルゲート、ネタの空飛ぶじゅうたんだな」
「名前だけだと凄いのかすごくないのか分かりにくい装備が出てきましたね」
「簡単に説明すればポーチはコンテナと中身を共有、旅人の靴は歩く速度が倍、倍速手袋は採取の際の精密動作の速度を倍、トラベルゲートは指定したポイントへのワープ、空飛ぶじゅうたんはそのまんまだな。ただし使い捨て。しかも結構素材を用意するのが面倒」
「便利すぎるものばかりじゃないですか
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ