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提督していない提督による騒がしい日常
過去編、人ハ残酷ナリ
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は大破状態で進撃命令がでて、命令無視で殴られたこともあったっけ
そんななか、すべてを払わんとする光が現れた
いつもの提督の無茶な出撃、もう慣れた
だが、今日のは1段と酷かった
「もう1度敵の本陣にしかける」
またしても敵の本陣、それに駆逐2隻、ろくに修復もしていない
「提督!!せめて修復を!!」
「うるせぇ!!」
霞が蹴り飛ばされる
蹴り飛ばされた霞は地面に体を擦りながらようやく止まる
霞を見ると頭から流血していた
「霞!!大丈夫!?」
「いたた...大丈夫よ」
痛がる霞とそれを心配している私に向かい、次の言葉が言い渡される
「はやく行ってこい、つかえねぇやつは捨てていけ」
...私の頭の中でなにかが切れる音がした
踵を返し、鎮守府へと戻っていく提督に殺意が湧いた
提督に完全な殺意を覚えるのは初めてだった
私は艤装の砲身を向ける
撃て!!撃てよ私!!それで全てが終わるのに...!!
手が震えて意識が動転して砲撃ができない
すると後ろから白い服装に白の手袋をした手が私の手を支える
そして声が聞こえた
「撃て、俺が許可しよう、君の罪は私が受けよう」
なんだろう、この声、安心する
「いやぁぁぁぉぁぁぁぁあ!!」
ドォン!!
提督は背中からとてつもない衝撃を受けて体に風穴が空いた

そしてこちらを振り返ってなにかを言おうとしたのか口を動かして
死んだ
「よくやった、それでいい」
私はその人の声に聞き覚えがあった
そしてなぜか安心する暖かさがあった
「この様子だとだいぶ遅れたようだ、すまなかった」
「君達はよく頑張ったよ、ここを支えてくれてありがとうな」
休むといい、そう言ってその人は立ち上がる
「後の処理は任せてくれ、なんとかする」
私はどこかで見た事のある顔を見ながら名前を聞いた
「あぁすまない、紹介が遅れたな」
霞を介抱してからその人は自己紹介を始める
「俺の名前は久保、久保彰人だ」
「今日からここの提督に着任した、よろしく頼む」
私は名前を聞いた途端、涙が流れた
「ほら、君達は休め、今はゆっくりと後日に話は聞くから」
私達は言葉に甘え、寮へ戻った
時刻はまだ昼だったが次に起きた時は次の日の夜6時だった
起きると、机には軽食が用意されていて、置き手紙まであった
『よく眠れたか?辛くない範疇でいいから気が向いたら教えてくれ、それと言っておくことがある』


『俺は父さんの夢を継いだ、ゆっくりとでいいから鎮守府を戻すのに力を貸してくれ』
私と霞は軽食を食べてから提督の執務室へと向かった
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