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ONEPIECE 空の王者が海を征す
空の王者、怪物を見る
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…?私サルベージって本当に知らなくて」
「多分船に打ちこんで引き上げる為のアンカーじゃないかな、サルベージ自体にも船その物を引き上げる物と船を分解しながら引き上げるやり方がある」

へっ〜と砂漠の国出身のビビは素直に沈没船のサルベージ作業と言う物に興味津々だった、恐らくバレないかと心配そうしているウソップやナミ達に比べても純粋にサルベージ作業の見学をしている。そんな熱心なギャラリーの影響もあってかマシラ海賊団は気分良さそうにしながら作業を行っている。

「あれ、あのすいませんマシラさん。その船首のお猿さんは何なんですか?」
「おおこれか?ウッキッキ、お嬢さん良い着眼点してるじゃねえか。そうこれは唯の船首じゃねえんだぜ?」
「じゃあ一体何なんです?」
「ウッキッキ、まあ見てな。時期に解るぜ」

ビビの質問にも快く答えるマシラは聞いて欲しかった部分を聞いて貰えたのか更にご満悦になりながら回答する。素直に待つ事にしたビビにウソップとナミからナイスアシスト!と言われるが当人は意味が解らなそうにしている、どうやらルフィの声がホースと繋げたスピーカーから聞こえたらしくそれを聞かれないようにフォローしたと勘違いされたようだ。

「いぉ〜し発進だぁっ〜船体(バルコ)ハンター!!」
『アイアイサー!!』

その指示の元船首付近にあったクレーンが作動して行く、すると船首の猿へと伸びていたロープを救うようにしながら前進して行く。猿もそれに引っ張られるように進んで行き投下してたロープに合わせるかのように海中へと沈められていく。純粋にギミックとして面白さを感じたのはウソップ、チョッパー、ビビは凄いという声を上げる。生憎ナミは解らないようだが。船体ハンターという猿は投下した揺り篭と言うアンカーと接続されるとマシラはホースをその手にしながら吹き込み行くぞ!と意気込みながら思いっきり息を吸い始めた。

「ま、まさか空気を自分で吹き込んで船を!?」
「そんな事が出来るってどう言う肺活量してんのよ!?」
「肺活量ならこの世の人間じゃ誰にもまけねえ自信があるぜ俺は!!(すぅぅぅぅぅぅぅ……)」
「よく吸ってる時に答えたなおい」

十二分に息を吸い終わったマシラはそのまま一気にホースへと息を吹き込んで行く、その空気量は半端ではないのか見て解る程にホースは膨らみ海へと降りていく。肺活量の事もあながち間違っていないかもしれない、そして船体が浮いたのか続けてポンプで空気を送り込んでいく船から突然悲鳴が響いてきた。マシラは仰天しながら思わずスピーカーではなく海に向かって叫ぶ。

「何があった子分共〜!?」
『ふ、船の中に何者かが、ぎゃあああああ!!!!』
「うぉぉぉおおおおお!!!!何処の馬の骨だ俺様の可愛い子分をぉ!!お前たちは作業を続けろ、俺は行く
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