アージェント 〜時の凍りし世界〜
第一章 《凍てつく白銀の大地》
ゼスタ事変B
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も良かった。
「そうか……仮に、だけど。“奴”がいたら、どうするつもりだい?」
「……殺しはしない。氷雪を助けると決めた時に、そう誓った。」
だが、と暁人は続ける。体の奥底まで凍り付く様な、絶対零度の響きで。
「……死んだ方がマシ、ぐらいには思わせてやるよ。」
「……まあ、妥当だろうね。」
暁人も、ミハイルも、“奴”に対する憎悪は並みでは無い。それこそ、殺そうとまで思うぐらいには。
「暁人、くれぐれも気を付けてくれ。君の実力は知ってるけど、絶対は無いんだから。」
「分かってる………これでも“一度死んだ身”だ。二度目はないさ。」
「頼むよ。僕もエヴァも二回目は勘弁だ。」
様々な人の様々な思いを孕みつつ、アージェントの夜は更けていく。
寒天の星空に浮かぶ白銀の月が照らすのは、果たしてどんな未来なのか。
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