暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは『絶対零度の魔導師』
アージェント 〜時の凍りし世界〜
第一章 《凍てつく白銀の大地》
ゼスタ事変B
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れに、氷雪ちゃんの暴走を未然に防げなかったのは、僕のミスだ。済まない。」

謝罪するミハイル。否定しようとした暁人だが、この友人は聞かないだろうと思い直し、あえて何も言わなかった。

普段のなのはならさして労せず解除できるバインドだが、本調子ではない今の体では、思ったより手間取っている。

その間に暁人達は、《オーロラカーテン》で姿を消してしまうのだった。










「「なのは(ちゃん)!どういう事 (や)!?」」

混乱も落ち着き、一段落ついた所で、なのはに待っていたのは、応援に駆け付けた親友二人からのオハナシタイムだった。

「アレほど無茶しちゃ駄目だよっていったよね!」

「う……でも……」

「でも、やない。確かになのはちゃんが居らんかったらもっと被害が大きくなってたかも知れん。だけど、それでなのはちゃんに何かあったら意味無いんやで?」

「うう……それは……」

二人から同時に責められ、さしものエースオブエースも為す術がない。

「けど……あの人、此処に来てたんだね。」

「ほんまに入れ違いやったんやなぁ。」

「え?何の話?」

事情を知らないなのはに、フェイトとはやては暁人に遭遇した時の事を話した。

「そんな事が……」

「まさか病院に用事とはなぁ……分かってたら逃がさへんかったのに。」

驚くなのはに、はやてが悔しそうに言う。病院は物的被害こそあれど、怪我人は出なかった。

「そういう意味では、犯人の……えっと、白峰暁人だっけ?あの人に救われたんだよね。」

フェイトが言う様に、暁人の迅速な初期対応と、その使い魔であるミミの避難誘導が無ければ、被害はこんなものでは無かっただろう。少なくとも病院まるごと氷漬けにはなっていた。

「………あー、もう!分からん事が多過ぎるであのお兄さん!一体何がしたいんや!!」

とうとうはやてが、ヤケになった様に叫ぶ。初回の遭遇の時も今回も、見ていることしか出来なかった彼女だけに、悔しさも大きいのだろう。

「おや、聞き覚えのある声だと思えば貴女方ですか。」

突然、三人以外の誰でもない、落ち着いた男性の声が響く。つい先日、スノウスフィアの解説をしてくれた現地協力員のドウェル・ローランだ。

「ドウェルさん!?どうして此処に?」

「いえ、スノウスフィア強奪の犯人が事件を起こしたと聞いて、偶然近くにいたもので……何か分かりましたか?」

「あー、犯人の事を民間人に話すのは……」

「ああ、それなら大丈夫です。今度正式に協力員としてアースラに乗艦する事になりましたから。」

「あ、そうなんですか!なら……いいかな?」

「いいんとちゃうか?会議で分かるんやし。」


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