暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン【Record of Swordmaster】
002:魔剣の誕生
[2/3]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ーになっていた。
……と、いうか、ネカマの方々が哀れでしょうがない。等と、少々間の抜けた事を考えていた。
『諸君等はこう思っているだろう。私の目的は何なのか、誘拐なのか、テロなのか………否、私の目的はこの状況を創り出し、この世界を鑑賞することだ。……そして、それは今果たされた。』
そう語る茅場の声には、それまでの無機質なものではなく、ある種の感情が込められていた。
それは………憧憬。幼い少年が抱くような憧れの響きがそこにはあった。
『……以上で、ソードアート・オンライン正式版のチュートリアルを終了する。諸君の健闘を祈る。』
赤ローブの姿が消える。一瞬の沈黙の後に起こったのは、感情の爆発だった。
ある者は怒号を、またある者は悲鳴を、整合性もなくただぶちまける。中にはまだこれがイベントであると信じている者もいる。騒いでも何ともならないと言うのに……否、恐らく現実を見たく無いのだろう。現実を認識し、上を見れば、百層に及ぶこの城に圧し潰されてしまうから。
「……ごめんね、レイ。」
「……ベル姉?」
「……私が、こんな所に連れてきたから……」
そう言って謝る姉は、今にも泣き出しそうで。まるで“あの時”の様だった。
ーーーーオマエハ マタ、クリカエス ノカ?ーーーー
ーーーーそんな訳無いだろ。もうあの時とは違う。ーーーー
ーーーーフタタビ ヤイバヲ ニギルノカ?ナンノタメニ?ーーーー
ーーーーもう二度とベル姉を泣かせない。あの日あの瞬間にそう決めた。ーーーー
ーーーーククククク、ミモノダナァ!オマエガ ドコマデ ヒトノカワヲ カブッテイラレルカ!!ーーーー
ーーーーもういい、黙れよ。ーーーー
ーーーー我ハ イツデモ ミテイルゾ ユメユメ ワスレルナ……………ーーーー
ーーーー失せろっつってんだろ、■■。ーーーー
「……どうしたの?」
「え?あ、何?」
危ない……アレに引き込まれてたな。ベル姉を心配させたくも無いし、ここは誤魔化しておこう。
「ううん、何でもないの。……これからどうしよう。」
「どうって………まあ二択だよね。『ここに残って外部からの救出なり攻略を待つ』か、『街の外に出て攻略に進む』か。」
「……うん、そうだね。」
何かの決意を固めた様にベル姉が顔を上げる。何を考えたのか大体想像できるが、言われるまでは黙っておこう。
「レイ、私は攻略に参加するわ。だからレイはこの街で……「却下。」……え?」
やはりな。『こう』なった以上、姉が俺をここに残そうとすることは分かっていた。ベル姉らしい考えだ。俺の事を考えてくれていると思えば嬉し
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ