0042話『敷波の焦り』
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んを旗艦にアイオワさん、ガングートさん、天城さん、敷波さん、鹿島さんでしたね》
「そうだ。それで鹿島に聞いた話なんだけどな。大鷹とガングートは順調に練度を上げていっているから心配していないというんだけど、ただ気になる点があると言っていたんだ」
《気になる点、ですか…?》
「うん。敷波の動きが少しおかしいらしいんだ。なにやら焦りに駆られているようだとか何とかで…」
《敷波さんが…提督、それでしたら敷波さんと一度話をしてみませんか? きっと提督なら解決できると思うんです》
「そうか?」
《はい!》
それで榛名は笑顔を浮かべているのでそうだな、と思って午後の演習が終わったら敷波に話しかけてみるか。
その前に綾波にも話を通しておこうか。
綾波型では敷波とは一番仲がいいからな。
それで綾波に連絡を入れる。
『はい、なんでしょうか?』
「あ、綾波か。ちょっと午後の演習が終わったら付き合ってもらってもいいか?」
『私で良ければいつでも構いませんよ。それでどうされました?』
「うん。敷波の事なんだけどな。綾波から見て敷波の様子はどうだ…?」
『そうですねー…。最近なにか焦りに似た感じがしますね』
「綾波もそう思うのか」
『はい。でも司令官。多分これは敷波に限る話じゃないんだと思います』
「それはどういった…?」
『はい。綾波も感じているんですけどまだ練度の低い子たちが特にその傾向が強いんですよ』
「やっぱりか…」
それで思い当たる節はいくらでもある。
育てている子はちゃんと育てているんだけど育てていない子は改になった状態で止まっているんだよな。
最近は演習でこの鎮守府に着任順に練度の低い駆逐艦の子達を練度70を目安に育てているんだけどまだ40人くらいはいるからな。
「わかった。とにかく折を見て敷波に接触してみるのでついてきてもらっていいか」
『わかりました』
それで綾波と約束をした後に電話を切って、午後の演習が終わるのを待った。
それから演習が終わったのを見計らって私は綾波と合流していた。
「あ、司令官。こちらです」
「待たせたか?」
「いえ、大丈夫です」
「そうか。それじゃ行くか」
「はい」
それで綾波を連れてまだ帰ってきていないので港へと向かうと、
「あ、提督さんに綾波さん」
「鹿島、少しいいか?」
「はい、なんでしょうか?」
「敷波は今どうしてる…?」
「敷波さんですか。そうですね、もう演習は終わったんですけど自主練をすると言ってまだ一人で残っていると思いますよ」
「そうか。わかったありがとう」
「いえ、それでは私は戻りますね」
鹿島を見送った後に、
「やっぱり敷波は焦っているんだと思います。
司令官にはツンとし
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