『HARU』
[2]次話
ねぇ君に伝えたいことが沢山あるよ。
届くといいな...。
君の小さな小さな柔らかい手に触れた瞬間、真っ直ぐ、君だけを大事にしたいと想ったんだ。
大事なことを、間違わずに選んでいけるようにと願ったんだ。
何処かに仕舞い込んでた良心というものを探し出した。
消えない此の喜びをいつまでも抱えてこう。
そうして生きてこうって決めたのに...。
僕とアノ人の歯車は軋んでった。
噛み合わなくなってったんだ。
そして、止まってしまった。
信じ切っていた未来というモノが消えた。
過ぎた時間は戻らない。
聞き飽きたセリフに苛立ちすら覚える。
君にはもう何も伝える術は無い。
そんな権利すら無い...。
解ってる...。
何ひとつ君には届かない。
解ってる...。
解ってるから...。
赦して欲しいなんて想わないから、せめて幸せで在って...
[2]次話
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