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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
SAO編ーアインクラッドー
13.世界の終焉
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二〇二四年十一月七日 第七十五層・コリニア 転移門広場
「……まだ、誰も来てないな」
シュウは七十五層の転移門も広場に訪れる。そこにはまだ誰もおらずシュウが一番乗りのようだ。
気持ちを落ち着かせるにはちょうどいい。柱に背中を預けると眼をゆっくりと閉じた。
この層でこの鉄の牢獄を終わらせるためにシュウがやることは決まっている。
この予想通りならこの世界を終わらせることはできる。仮にできなかったとしてももう迷うことはない。自分の直感を信じるだけだ。
時間が経つにつれて次々と集まってくるプレイヤーたち。聖竜連合や風林火山といった攻略組のトップ集団ばかりだ。
クラインはシュウを見つけると手を振りながらこちらに近寄ってくる。その後ろにはエギルの姿も見える。
「よっ! シュウ、元気そうだな。一ヶ月ぶりぐらいか」
「お前らも元気そうだな」
シュウとクライン、エギルが拳を合わせる。
その直後、誰かがまた転移してくる。それを見た時にわずかに笑みがこぼれた。
黒のコートをまとい、背負われる黒と水色の片手剣を持つ《黒の剣士》キリトと白のノースリーブに赤のスカートの腰には、細剣をさす血盟騎士団副団長《閃光》のアスナだ。
現れた二人に一気に注目が集まる。
「おう!」
「なんだ、お前らも参加するのか」
「なんだってことはねぇだろ? こっちは商売を投げ出して加勢に来たんだぞ。この無視無欲の精神を理解出来ないかい?」
「じゃあ、お前は戦利品の分配からは除外するからな」
「いやぁっ! それはだなっ!?」
エギルの慌て方にシュウたちは笑う。
そんなくだらない話をしているとここがデスゲームの中で、その最前線なのだと言うことをわすれそうになる。
しかしあのプレイヤーが現れるとともにその空気は一変する。血盟騎士団団長《神聖剣》の使い手、SAO最強のプレイヤー、ヒースクリフと血盟騎士団の幹部たちだ。
「コリドーオープン」
来るや否やヒースクリフは回廊結晶を手に持つ。通常の転移結晶では一人しか転移することはできないが、この回廊結晶は最大で四十八人を同時に特定の場所に転移させることができる。しかし、それはボスクラスのモンスターのドロップアイテムだったりトレジャーボックスに各層一つずつしか存在していないとてもレア度の高いアイテム。
このようなフロアボス攻略などの事前にアイテム消費やプレイヤーたちの疲労を軽減させるために使用されることが多い。
「さぁ、行こうか」
ヒースクリフの掛け声とともに集まっていたプレイヤーたちが次々と転移していく。強烈な光に包まれた先には、薄暗い部屋の中には不気味さを漂わせる巨大な扉が待ち構えていた。
フロアボス部屋。いつも以上
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