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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
SAO編ーアインクラッドー
13.世界の終焉
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 するとヒースクリフの横にいた人形がゆっくりと目を開くと、声をあげた。あの男と同じ声で、同じ表情で、同じ口調でだ。

「確かに本物のわたしと比べてしまえば、君たちに想像通り、AIである分劣るはするだろう。しかし、その代わりにちょっとしたハンデがわたしにはある。心配をすることなどない」

 AIのヒースクリフは、坦々とした口調で説明する。

「ハンデだと?」

「ああ、こちらのAIには君たちの戦闘データが完全にインプットされている」

 つまり、普通に戦ったら絶対に倒せないと言うことになる。

「だが、それはシステム上のことだ。それを超えることができれば、勝つことは容易いだろう、シュウ君」

 ヒースクリフは真っ直ぐにシュウを見る。
 それは挑発、いや、挑戦しろと言うような目だ。
 システムを超える。そんなことができるのか。
 システムとはこの世界における絶対の力。それに抗えというのか。
 ───やってやろうじゃねぇか!
 シュウは小さく笑みを浮かべる。

「キリト……人形は俺に任せろ」

「……シュウ」

 キリトは大きく頷いた。

「無論、こちらのAIのわたしを倒したとしても条件は同じだ。全プレイヤーの解放を約束しよう」

 その言葉だけを聞いてシュウの覚悟は完全に固まった。

「キリト、シュウ……やめろぉぉ!!」

「キリトーッ! シュウーッ!」

 エギルとクラインの声は、動けない体で声を張り上げるが、それでシュウたちを止めることはできない。
 キリトがエギルと視線を合わせ、小さく頭を下げた。

「エギル。今まで剣士クラスのサポートありがとな。知ってたぜ。お前が儲けのほぼ全部を中層ゾーンのプレーヤーの育成につぎ込んでたこと」

 そして次にクラインの方を向き、

「クライン。あの時、お前を……置いて行って悪かった……」

「て、テメェ、キリト! 謝ってんじゃねぇ! 今、謝るんじゃねぇよ、許さねぇぞ!! ちゃんと向こうで飯の一つでも奢ってくれねぇと許さねぇぞ!! 絶対許さねぇからな!!」

 クラインは目に涙を浮かべながら叫ぶ。

「わかった、向こう側でな」

 キリトは、アスナをじっと見つめる。そして、ヒースクリフの方を向く。

「悪いが、一つだけ頼みがある」

「何か」

「簡単に負けるつもりはないが、もし俺が死んだらしばらくでいい……アスナが自殺出来ないように計らってほしい」

「よかろう」

「キリト君! ダメだよ! ……そんなの……そんなのないよ!!」

 涙交じりのアスナの絶叫が響いた。しかしキリトはヒースクリフの方に向き直ると振り返ることはなかった。

「……後のことは頼むぞ。みんな」

 シュウは聞こ
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