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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
SAO編ーアインクラッドー
13.世界の終焉
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いつは全てを見透かしているような眼でプレイヤーたちを見ている。
それこそ神のような視点で。
こんな狂いきった世界に神と呼ばれる存在がいるとするなら一人だけだ。
このゲームの全ての創始者であり、一連の事件の犯人とも呼べる存在───GM、茅場晶彦のみだ。
それがシュウがたどり着いた答えだった。
あのデュエルで感じた違和感。オーバーアシストとも呼んでいいほどの圧倒的なまでの反応速度。
それは、ヒースクリフのHPバーがイエローへと突入しそうになったタイミング。シュウが大技を決めよとしたその瞬間に起きた。
ヒースクリフのHPはあれだけの攻撃を受けながらイエローゾーンに入る寸前で止まっている。
イエローゾーンにHPが入ったところを誰も見たことがない。そうじゃないはずだ。
誰も見たことがないんじゃなくてイエローゾーンに入ったことがないのならば、この瞬間を叩けば奴のボロは出る。
その瞬間、キリトが刃を担いでヒースクリフへと突進する。ヒースクリフは目を見開いて驚愕の表情を浮かべながらも左手の盾でガードする。キリトの攻撃は盾に防がれるも、それによって生まれた盾の間めがけてシュウは短剣を一直線に投げた。
キリトの陰によって隠れていたせいで完全に反応が遅れたヒースクリフの胸へと短剣は突き刺さる───
寸前に紫色の障壁に阻まれる。それは圏内で攻撃したときに表示される障壁に似ていた。
【Immortal Object】不死を意味する表示だ。通常プレイヤーには、出現知るはずのない表示だ。これを恐れてデュエルの時にイエローゾーンに陥るのを避けたのだ。
「キリト君、なにを──」
突然、動き出したキリトを追ってアスナがキリトの元へといく。
だが、アスナは空中に浮かぶ文字に驚きを隠せない。周りのプレーヤーたちもその文字に驚きざわつく。
「システム的、不死……!? って、どういうことですか、団長?」
「この男のHPゲージはどうあろうとイエローにまで落ちないようにシステムに保護されているのさ」
それがヒースクリフのイエローゾーンに陥ったことがないという伝説の正体だった。
「この世界に来てからずっと疑問に思っていたことがあった。あいつは、今どこで俺たちを観察し、世界を調整しているんだろうって……だが、俺は単純な心理を忘れてたよ。どんな子供でも知ってることさ……」
キリトの言葉に続けるようにシュウは口を開いた。
「他人のやってる、RPGを傍から眺めるほどつまらないものはない……そうだろ」
シュウとキリトは、声を合わせ言う。
「「......茅場晶彦!!」」
その言葉に再び、全員が声にならない声をあげる。
「なぜ、 気づいたのか参考までに教えてくれないか……キリト君、シュ
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