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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
SAO編ーアインクラッドー
13.世界の終焉
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の前へと持ってきてシステムが起動した瞬間に突進する。
 ───手刀上位剣技《太刀風》
 距離をとっていた間に茅場も体勢を立て直している。盾が手刀を拒んだ。しかし、それでもシュウは突進を止めることなく逆にその力を利用して上へと飛び上がった。
 そして空中でシュウの身体を一瞬の硬直が襲った。真上に長剣を突き立てシュウの落下位置に合わせる。
 シュウは技後硬直が解けると同時にその長剣を弾くと倒れこむように地面に落下する。
 これでも奴には届かない。
 すると茅場は口元に笑みを浮かべると、

「やはり素晴らしいな君は」

 たび重なるスキルのキャンセルと繋ぎを行なったせいで多くの体力が持ってかれている。

「《手刀術》はやはり君が使ってこそ真の力を発揮するようだ」

「な……なんの、話……だ」

 すると茅場のAIは薄い笑みを浮かべる。

「君も気づいているはずだ。《手刀術》がどこか、わたしの《神聖剣》やキリト君の《二刀流》とどこか違うと……」

 その疑問を今なぜ口にするんだ。
 確かに感じたことはあった。《神聖剣》や《二刀流》はそれそのものがゲームバランスを崩しかねないかもしれない強さを持つ。攻防自在の剣技に圧倒的な連続攻撃。しかし、《手刀術》はどうだ。本当にそれそのものがゲームバランスを崩すほどの力を持っているのか。
 確かに技後硬直の影響を受けずに次のモーションに移行できるというのは大きなアドバンテージだ。しかし、それは他の武器から手刀へと移る時だけの一度だけだ。手刀から他の武器へは不可能。それに手刀から手刀への移動も通常の方法では不可能となる。
 つまり普通に行えば繋げるのは一回だけだ。
 それがゲームバランスを崩せるほどの力を持っているといえるのか。

「それは《手刀術》というスキルは、そもそもシュウ君、君のために作られたスキルと言っても過言ではないスキルなのだから」

 こいつは何を言っているんだ。
 言っている意味がわからない。《手刀術》がシュウのために作られたスキルだと。そんなことがあるわけがない。
 ユニークスキルが個人のために決められて作られるなどそれでは茅場はプレイヤーを選んでスキルを与えていたということか。
 しかし、その考えをすぐに目の前のAIは否定する。

「もちろん、君以外のプレイヤーにも与えられるチャンスはあった。先ほど言ったように《手刀術》はすべてのプレイヤーの中で最もスキルの発動速度が早い者に与えられる。君は間違いなくこの世界の中で最速だった。だからこそ君に《手刀術》を与えた」

 茅場はまるで謎でも解いていくようにその言葉を次々と出していく。

「だが、《手刀術》は本来ならばソードスキルの構想段階で却下されたスキル。しかし、それは、βテストで君の戦い方を
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