零部
十二章
絶望ヘノ序曲
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その日から毎日のように俺は鈴音に会いにいった
「煉ちゃん、今日は何して遊ぶの?」
「今日は町にでも行ってみないか、2人でさ」
「うん、煉ちゃんちょっと用意するね待っててよ」
そう言って、鈴音はまた部屋に戻った
ガラガラガラ
「煉ちゃんお待たせ、どう似合う?」
「うん・・・何で包帯なんか腕に巻いてるんだ?」
「あ、ううん何も無いよ・・・そんな事より早く行こ」
その時の俺は何も分かっていなかった・・・この世界が汚く卑しくどうしようもない愚かな場所だと
━下町━
ガヤガヤ
「下町ってこんなに人が居るんだね!あ、煉ちゃんアレは何?」
鈴音が指を指し示したのは団子屋だった
「腹減ったのか?いいぜ、何食うんだ?」
「うーんとね・・・あっ、あんころ餅ってのがいい!アレ良く神社に供えられてたから」
「そうなのか、おっちゃんこれ一つくれよ」
ハイヨー、あんころ餅一つね兄ちゃん楽しみなよ今日は年に1度の祭りだからな
「ありがとうな、おっちゃんも楽しめよ」
つづく
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