旧校舎のディアボロス
狂人神父登場
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んだが、すまない」
「そ、そんな」
一誠は苦い表情を浮かべ顔を背け、アーシアは涙目で一誠を見る。
こんな形で再開するなんてね。なんて残酷なことだろう。
「何々? 君たちお知り合い? WOOO! これは驚き大革命。悪魔とシスターの許される恋って奴ですか!? マジ? マジなの!」
フリードは面白おかしそうに一誠とアーシアを交互に見る。クソ神父が・・・。
「残念だけどアーシアちゃん、悪魔と人間は相容れましぇーん。ましては僕たち、堕天使様のご加護無しでは、生きてはいけな〜い。ハンパ者ですからぁ」
そういやそうだったな。クソ神父フリードとアーシアは堕天使に使えているんだったな。
「さて。チョチョイとお仕事完了させますかね〜」
「させると思うか?」
干将莫邪を構え相対する俺とフリードの間にアーシアが入り込み、庇うように両手を広げた。
「・・・おいおい。マジですかー。アーシアたん、キミ、自分が何をしているのか分かっているのですか?」
それを見たフリードの表情が険しくなり声が低くなった。
「はい。フリード神父様、お願いです。お二人を許してあげてください。見逃してください」
自分の身を挺してまで守ろうとするアーシアに、一誠が声を詰まらせる。
「もう嫌なんです・・・悪魔に魅入られたといって、人間を裁いたり、悪魔を殺したりなんて、こんなの主がお許しになるわけないです」
「はぁぁぁぁあああああッ!? バカこいてんじゃねぇよ!」
フリードが剣を振るい、シスター服を切り裂く。
「「アーシア!」」
「このクソアマが! マジで頭にウジ湧いてんじゃねぇの!? アアッ! 堕天使の姉さんから傷つけないよう念をされてるけど。これは少しお仕置きが必要かな!」
壁に手を押し付け、剣で袖を壁に縫いつけ拘束する。
「穢れなきシスターが神父に汚されるってさ〜、何か良くな〜い!」
下劣な表情を浮かべ、身体を弄ぶフリード。
「やめろ!」
「おっと! タタ見はご遠慮いたしますよ、お客さん」
一誠が立ち上がったことで僅かに意識がそれた瞬間、俺は干将莫邪を投げつけ駈け出す。
「チィッ! しつこいっての!」
剣で干将莫邪を斬り捨て銃を撃ってくるが、俺には当たらない!
「んな!? 何で当たらねぇんだよ!!」
「銃口と視線を見れば軌道なんざわかるんだよ!!」
「クソがぁッ!!」
突いてくるフリードの腕を内側から外に弾き、駆けた勢いで飛び膝蹴りを胸部に食らわす。
「ぐぎゃっ! ゲホ! ゴホ!!」
壁まで吹っ飛んでいき倒れこみ、咳き込む。
その隙にアーシアに近づく。
「大丈夫か? アーシア」
「トーヤさん。私・・・」
「無理
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