暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第三十二話 暴言
[11/11]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話

痛みに声を上げ、自由にならない身体に涙する。

ポトリ

ティアナが手にしていた氷嚢を落とした。その目には涙が滲んでいる。

「無茶をしても、命を賭けても譲れぬ戦いの場は確かにある。だが…」

シグナムがティアナを見据える。

「お前がミスショットをした場面は、自分の仲間の安全や、命を賭けてでも、どうしても撃たねばならない状況だったか?」

諭すようなシグナムの言葉に、ティアナはその時の情景を思い出す。

限界を超えた魔法。制御できなかった力。

「あ……」

「訓練中のあの技は、いったい誰の為の、何の為の技だ」

シグナムは静かにそう言った。

ここにきて、ティアナはようやく理解した。

自分のしてきた事を。俯き、唇を噛む。

「なのはさん、みんなにさ、自分と同じ思いをさせたくないんだよ」

シャーリーがフォワードメンバーに目を向ける。

「だから、無茶なんてしなくてもいいように、絶対、絶対みんなが元気に帰ってこられるようにって…本当に…丁寧に……一生…懸命考えて教えてくれてるんだよ」

シャーリーは震える声で、涙を流した。

静まりかえる中、モニターの中のなのはが懸命にリハビリを行っている映像が流れ続けた。

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ