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ONEPIECE 空の王者が海を征す
空の王者、反乱の終わりを見る
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すると同時に遅れながらに気付いた。ルフィが……あの王下七武海の一角であるクロコダイルを倒したのだと。そして同時に顔に触れる水に気付いた、天から降り注ぐ恵み、3年という期間も降らなかったと言われた雨が降っている。

「雨、だ……」
「ええ、反乱が終わる……!」

この反乱は王が人工的に雨を降らせ国から雨を奪ったという疑念から始まった物だった、その雨が再び、自然のままに国全体へと降り注いでいる。乾ききっている大地を潤すように降る雨は同時に反乱の終わりを告げていた。ビビの願いであった反乱の終結、それが今達成されたと言う言葉は彼の心を一気に安心させ心地よい眠りへと誘った。

この日、王下七武海サー・クロコダイルは海賊、麦わらのルフィに倒されアラバスタを乗っ取り理想国家の建国という野望は破られアラバスタと言う国は救われた。空から降り注ぐ恵みはその日、夜になっても尚国へと降り続けた。


「ビビ様、そろそろお休みになっては如何でしょうか。彼の看病なら私がいたします」
「いいのよイガラム、私がやりたいの。だってこの国の、いいえ私の仲間なんだもん」
「そうですか、では私はこれにて」
「ええ」

夜。戦いは終わった、ビビと共に国を救うために尽力した国の恩人達は王宮へと保護され手当てを受け今はベットに横になり眠りに付いていた。激しい戦いを潜り抜けてきた彼らには何よりも休息が必要、存分に眠る中ビビは一人の男が眠るベットの傍に座りながらその男、レウスの顔を見つめていた。

「本当に、有難うレウスさん……貴方のお蔭で……」

何処までも感謝の言葉を述べても気持ちを言い表せない。彼の行動が無ければ国民の命は散っていた、そしてあの行動が無ければ皆が戦いを中断し話を聞いてくれもしなかったかもしれない。一体どんな事をしたらレウスの行動に報いるだけの礼をする事が出来るのだろうか……。

「如何したら、貴方は喜んでくれます……?」

思わずそう口に出してしまった、眠っている彼に、聞こえない筈なのに。そんな時、頬を撫でる感触がした。俯いていた顔を上げると身体を起こしたレウスが自分の頬を撫でていた。

「そうだな……お姫様に笑顔でいてくれたら嬉しいかな?」
「レウスさん……本当に、よかったぁっ!!」

思わず嬉しさから抱き付いたビビを受け止めるレウス、そのままベットに沈んだ彼は軽く彼女の背中を撫でる、が

「がぁっ身体がぁっ!!?」
「ハッ!!?ご、ごめんなさいレウスさん!!し、しっかりしてレ、レウスさぁぁああああんッッ!!???」
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