0034話『占守島奪還作戦 −後編−』
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
先日の占守島奪還作戦で丙作戦でやったら全部北端上陸姫へと向かったんだが…。
択捉を救出してこれでもう手加減はする必要はなくなった。
だけど、それで乙作戦に切り替えたら急に索敵不足で北端上陸姫のもとへとたどり着かなくなってしまった。
それで装備の点検を行うために明石のもとへとやってきていた。
「それで、明石。この編成で索敵不足で北端上陸姫のもとへと行かなくなってしまったんだけど…。
これはやはり零式水上観測機が改修が出来ていないための索敵の不足なのだろうか…?」
「そうですねぇ…多分そうだと思います。
利根さんには強風改と夜偵を積んでいて、筑摩さんには二式水戦改(熟練)と零式水上観測機を積んでいて逸れてしまったのなら改修不足が原因ですね」
「やっぱりか…しかしなぁ」
それで私は少し悩む。
今はもうネジが一個、二個くらいしかなく零観を回収できる余裕はないのだ。
だからどうしようかと悩んでいる時に、
「提督。ここは大淀にWG42の二つ持ちを諦めて紫雲を積んで出撃してもらったらどうですか…?」
「紫雲か。それを積めば確かに索敵は十分足りると思うがそれで北端上陸姫に与えるダメージが下がるのが問題だな」
「おそらく大丈夫だと思いますよ? 甲作戦ならまだしも乙作戦で挑むのですから時の運にもよりますがしっかりとダメージは通ると思います」
「そうか…? ならばその方針で行ってみるか」
それで私は大淀を工廠へと呼ぶ事にする。
しばらくして大淀が工廠へとやってくる。
「提督。なんでしょうか…?」
「ああ。詳しい説明は明石に聞いてもらうと思うが今回大淀の装備は主砲二基にWG42、そして紫雲を積んでもらう」
「索敵を補うための策ですね」
「ああ。その分多少攻撃力が下がってしまうが…いいか?」
「はい、大丈夫です。提督が決めた事なら従います」
大淀は曇りのない瞳で私にそう言ってきてくれた。
その心からの信頼が今は恥ずかしいが、しかし頼りにさせてもらおうか。
「よし。それでは大淀。至急この装備に換装して出撃準備に入ってくれ」
「わかりました。利根さん達にも換装が済み次第報告しますね」
「頼む」
それで大淀は明石に勧められながらも工廠の一区画にある改装室へと入っていった。
そして私は執務室へと戻る際に明石に話しかけられて、
「提督…? 分かっていると思いますがこの作戦が終わったら最終海域が解放されます。
それで提督は出撃することになりますが…」
「分かっている。だが今はその話は無しにしよう。今はこの作戦の成功が第一だからな」
「…わかりました。ですが提督には編成を行う際は必ず旗艦に入ってもらいますからね…?」
「うん、わかった。もし私が大破したらすぐに撤退できるようにする処置
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ