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決して折れない絆の悪魔
怒りのツインテール
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らそれなりの実力は付いているだろうし代表になっていても可笑しくないと思っていたのだが予想は外れてしまった。

「俺達は辞退したんだ、面倒臭そうだし」
「まあ代わりに俺は補欠の副代表にはなっている」
「ふ〜ん……百春の奴が代表か……丁度いいわね」
「なんだよ文句あるのかよ鈴」

突然の声、それは勿論話題の人である百春であった。鈴は良くも私たちの前に顔出せるわねと呟きつつ振り返った。

「言っとくけど私は強いわよ、今のうちに逃げる準備でもしたら?」
「何だと?なんで逃げる必要があるんだよ」
「恥をかかない様にね、学習もしないアンタは弱いに決まってるわ」

鈴の言葉にうんうんと首を縦に振る一夏であった。

「そんなのやってみなきゃ解らないだろう!!偉そうに何様だよ鈴!!」
「代表候補生様よ、文句あんの?それに、人のダチの家を侮辱するような奴には絶対に負けないのよ私は」
「何だよ……なんでだよお前に関係ないじゃないか」
「大有りよ。未来院には私も世話になってんの、アンタみたいな馬鹿で間抜けな奴とは違う素敵な所よ」
「煩い、少しは黙れよ貧乳」

ビシッ。何かが罅割れるような音がした、それに続くようにビキビキという音までして来た。一夏とミカはあーあ言っちまったよ、と呆れセシリアはなんて失礼な事を!と立ち上がりつつ百春を糾弾しようとしたが鈴の表情と青筋が異常に立っている額を見て静かに席に座った。

「……良いわ解ったわ、アンタ死にたいらしいわね。歯食いしばりなさい、今からラッシュしてあげるから」
「い、いやそのご、ごごご御免確かに今のは俺が悪かった!!すまん!!」
「今、『のは』……?本当に考えない奴ね、本当に殺したくなってくるわね……」
「こ、ころ!?」

完全に殺気立っている鈴を何とか鎮めようとする百春だが女性に対して言ってはいけない事の筆頭の一つである言葉を言ってしまった為に如何謝っても許してもらえそうな雰囲気ではない。如何した物かと迷っている時鈴はドカリと席にかけ直すと一気に水を飲みほしてから言った。

「……なさい」
「へっ?」
「消えなさいっつってんのよ、アタシの怒りが本当に爆発しないうちにね……」
「い、いやそのだから、ごめんなさ「消えなさいっつってんのよ本気で殺されたいのアンタ

殺意の籠った怒声に縮こまった百春は悲鳴のような声を漏らして逃げるように去って行った。肩で息をしている鈴は必死に怒りを抑え込んでいるようだった、あのまま百春が消えなければ本当に彼を殺しに掛かっていたかもしれない。それ程に彼女にとってはコンプレックスを悪口として言われたのだ、だがそれを必死に抑え込んだ。褒められるべきだ。

「よく我慢したな」
「当ったり前よ……こんな、事で爆発なんてして溜まるもんですか……!
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