0033話『占守島奪還作戦 −前編−』
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てきたのが利根に筑摩の二人。
利根には旗艦を務めてもらう予定だ。
「ああ。利根には旗艦を務めてもらう。頼んだぞ」
「うむ! 吾輩に任せておけ! 見事役目を果たして見せるぞ!」
「もう…利根姉さんたら…提督、利根姉さんのお守りはこの筑摩にお任せください」
「ああ」
そして次は秋月。
「司令、この秋月にお任せください。長10cm砲ちゃんとともに敵艦載機を悉く落として見せます!」
「任せたぞ。今回の編成では秋月が唯一対空特化だからな」
「はい!」
そう言って秋月は私に敬礼をしてきた。
まだむず痒いものがあるな。敬礼ってものは…。
そして次は朝潮と荒潮の二人。
「司令官。この朝潮にお任せください!」
「うふふふ〜。この荒潮に任せてねー」
「ああ。二人は特二式内火艇と大発動艇(八九式中戦車&陸戦隊) 、そしてWG42をそれぞれ交互に装備してくれ」
「わかりました! 荒潮? 突撃する際は呼吸を合わせていきますよ?」
「わかったわー」
よし、これで準備は整った。
そして最後になるのは今現在私の隣にいる大淀だ。
「大淀、いつも通り頼んだ」
「わかりました。いつも通り殲滅してきますね」
大淀はどこか楽しそうに装備するだろうWG42の二つ積みを予想してか笑っている。
ロケットお姉さんの異名が轟く時だな。
「この六名で占守島に拠点を構えている大本営のつけたコードネーム『北端上陸姫』を打倒してもらう」
「「「はい」」」
「道中は厳しいものがあるだろうと思うがボスまで行ければ後は圧倒的な火力で殲滅できるだろう。頼むぞ」
それで六人は出ていこうとするが、その前に行っておかないといけない事がある。
「あ、その前にそのエリアには『択捉』という艦娘の魂が捕らわれているという…だからまずは彼女を救出してから北端上陸姫にとどめを刺してくれ」
「いつも通りじゃな、提督よ。ではまずは丙作戦か…?」
「ああ。本気を出しつつなるべく手加減してくれ」
「深海棲艦に手加減をするというのもなにか変なものだが、承知したぞ」
「すまないな。占守たちから彼女も救出してくれと頼まれているんでな」
「あいあい、わかったぞ」
利根はそれで笑みを浮かべながらも親指を立てて「行ってくる!」と言って出撃していった。
…まったく、提督も無茶な注文を吾輩達にしてくるものよの。
だが我々艦娘達を大事に思っているのだから願いにも応えたいという要望には全力で応えようと思う。
その為には、
「コリナイ………。コタチ……」
占守島に居座っている北端陸上姫には少々痛い目を味わってもらうぞ。
「筑摩! それに皆の衆! この利根に続け!」
「「「了解
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