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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
SAO編ーアインクラッドー
11.虚言と死神
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くとするよ」

 睨み合う《死神》と《虚言者》。
 二人は同時に間合いを詰め、再び、金属同士がぶつかり合う甲高い音が響いた。
 しかしそれは二人の武器がぶつかり合う合う音ではなかった。
 シュウとライアの間に白をベースとした赤いラインが入った鎧を纏う男。SAO最強のプレイヤー、血盟騎士団団長のヒースクリフだ。
 するとライアが大きく後ろに飛び退いた。

「どうやら間に合ったようだね」

「何の話だ? 邪魔をするならテメェも殺すぞ」

 その言葉にヒースクリフはわずかに驚いた表情をしたかと思うとその口元に笑みを浮かべる。

「なるほど、確かに凄まじい殺気だ。これが《死神》とまで呼ばれた君の本性……いや、そうではないようだね」

 全てを悟ったように語るヒースクリフにシュウは額に汗をにじませる。その言葉でシュウの身体から一気に力が抜けていく。
 今まで自分が行ってきた事、罪が一気に襲ってくる感覚だ。
 そしてそのまま、膝から崩れ落ちていく。

「そういうわけだ。まだ戦い足りないというのならわたしが相手になるが」

 するとライアはヒースクリフを怒りの表情をむき出しにして睨みつける。彼としてはあそこまでわかりやすく感情を?きだすのは珍しい。

「チッ……やめておこう。ここでお前との決着をつけたところで意味などない。これはゲームなんだからな」

 ライアは、転移結晶をオブジェクト化すると最後に、

「シュウ、お前との決着はお預けだ。しかし、必ず、お前から全てを奪って本物に変えてやる。楽しみにしておくんだな」

 そう言い残して姿を消していった。
 しかし、その言葉はシュウに届くことはなかった。
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