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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
SAO編ーアインクラッドー
11.虚言と死神
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刃を向ける。しかし、そのプレイヤーは、唐突に地面に倒れこんだ。
「わ、わぁぁぁぁ───ッ!」
倒れこんだプレイヤーの膝から下が消滅していた。この世界では、痛覚はない。だからこそ、斬られたって痛くはない。だが、人とは不思議なものだ。痛みはないはずなのに部位が欠損すると痛みを勝手に脳が感じてしまう。
「うるせぇ……喚くな」
シュウは倒れるプレイヤーの首元へと刃を伸ばした。それは刃が赤黒く染まった死神の鎌。
人の命を奪うためだけにこの世界に存在する悪意の塊のような武器。
シュウは中途することなく鎌で倒れたプレイヤーの首を落とした。
「あ……っ……」
そんな言葉にならない声を最後にそいつの命は途絶えた。この世界の死は何も残らない。
「……次はお前らだ」
シュウに睨まれたプレイヤーたちはまるで石にでもなったかのように固まる。そんなプレイヤーたちを殺すことなど造作もない。
一歩一歩近づいていく。それでも動こうとしない。
「……どうした? 逃げないと死ぬぞ」
その言葉に我に返ったように二人のプレイヤーは逃走していく。本能的にようやく死の恐怖を感じたようだ。
そうでなくては……殺しがいがない。
「まぁ、逃さねぇけどな」
シュウは短剣を二本オブジェクト化するとなんの躊躇いもなく逃げるプレイヤーへと投げた。
───投剣単発技《デュアルシュート》
同時に二本の武器を投げることができるソードスキル。
短剣は逃げるプレイヤーの背中にほぼ同時に刺さる。すると二人のプレイヤーはその場へと倒れこむ。
「う……麻痺、だと」
麻痺属性の短剣。本来ならばモンスター相手に使用するものだが、今はどうでもいい。
動けない二人へとゆっくりと近づいていく。
そして一人の首元へと鎌をかける。
「や、やめろ……」
「あァ? やめろだァ?」
「や、やめてください。い、命だけは……」
泣きじゃくるプレイヤーにシュウは、
「心配するなって。こいつで即死が出る確率は、せいぜい三十パーセントくらいだからよォ。安心しろって……即死しなければ見逃してやるからよォ!」
シュウは勢いよく首を跳ね飛ばした。それとともに相手のHPはゼロとなり、身体もろとも消滅する。
「お前は運がある方かァ?」
もう一人の倒れているプレイヤーの首筋へと鎌をかける。そして最後の言葉など待つこともなくシュウは鎌を振り抜いた。
「チッ……!」
プレイヤーのHPは、イエローゾーンに到達したところで止まった。首は飛ばされることはなく首筋に紅いエフェクトが飛び散っただけだった。
「よかったなァ、おめでとさん」
そう言ってシュウは転移結晶を無造作に投
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