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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
SAO編ーアインクラッドー
11.虚言と死神
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。
それにもう一刻の猶予もない。こいつらと相手をしている間にもキリトたちはクラディールに殺されているかもしれない。
「さすがは単騎でボスを撃破しただけのことはあるな」
なんの話をしている。
するとライアがマントから不敵な笑みを浮かべながら、
「違うか……あのクソギルドを囮にして倒したんだったか」
「テメェ……」
ライアの言葉に身体の奥の奥に封じ込められていた何かがこみ上げてくる。
「事実だろ? そもそもあんな情報に引っかかるクソギルドのリーダーが悪いだろ。あんなわかりやすい転移ゲートに引っかかるなんてな」
ライアが口元を押さえて笑いを堪えるような仕草をとる。
落ち着くんだ。これはこいつの策略だ。
相手を惑わせて自分の掌の上で踊らせる気だ。
しかし、今のシュウは平然ではいられるような状況ではなかった。
こいつは、ミサキたちのことをバカにした。シュウのことを責めることはいいがあいつらの事を悪く言うことは許してはならない。
それにあれはシュウが判断を間違えたせいだ。あのトラップを、ワープエリアに気づいていれば……。
その言葉にシュウは引っかかる。
「……お前、転移ゲートつったか?」
「それがどうした?」
何かが徐々にこみ上げてくる。それはもうすぐそこまで迫っていた。
迫ってきているかはもうわかっていた。かつてのシュウが撒き散らし続けた負の感情。
それを抑え込みながらシュウは淡々と口にする。
「……二十九層のボス戦の攻略情報で公開されたのは、ギルド一つを壊滅させたということと憑依するボスということ、ギルドの生存者は一人のみだったということだけだ。なんでテメェが、ボス部屋に入った手段を知ってやがる」
「……ククク、ハハハッハハ」
ライアがわざとらしく大声をあげて笑い出した。
「俺としたことがこんな単純なミスをするとは……そうだよ! お前の入ってたギルドにあのエリアの情報を与えたのは俺だ! まさか、あのバカが信じるとはな。ハハハッハハ!!!」
「……そうか」
こいつがダイキに嘘の情報を流し、ミサキたちを殺したのか。
もう止められないほどに膨れ上がった殺意が身体の中にとどまりきれず外部へと溢れ出す。
もはや俺の意思では止められそうにない。
「……殺す」
ただその一言だけを口にするとシュウは一瞬で一人のプレイヤーとの間を詰めた。
相手がそれに気づいた刹那。そのプレイヤーの首が地面へと落下する。周りのプレイヤーたちは驚きのあまり声すら出せない。
そのまま首がなくなったプレイヤーの身体は膝から崩れ落ちて消滅する。
「な、何をしやがった!」
一人のプレイヤーが恐怖を露わにしながらもシュウへと
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