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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
SAO編ーアインクラッドー
11.虚言と死神
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と足元に短剣が突き刺さる。
「お前はこっちだ、《死神》」
すると前方にいた四人のプレイヤーが一気にこちらに押し寄せてくる。
さすがにこの人数の手練れを相手にすることはほとんど不可能だ。だが、ここで下がれば、キリトたちの救出はほとんど絶望的になる。
────一か八かに賭けるしかない。
シュウは襲いかかってくる四人のソードスキルに対して手刀で迎撃。
───二手刀流防御技《デュアルパリイ》
手刀術には珍しい防御技だ。二つの手刀がシステムアシストを受けることで相手の攻撃を弾くことができる。
二人のソードスキルをパリィすると同時にシュウはメニューウインドウを開いて殴りつけように押した。
それとともに左手の手刀が消えて新たに薄緑色の槍が姿を現した。《イグニッション・レイ》だ。
そこから槍を後ろへと弓を弾くように引き絞る。紅の光を纏った槍を一気に相手めがけて投げた。
ほぼゼロ距離から放たれる《レイヴァテイン》に前方にいた四人はギリギリで回避する。いや、回避させた。
本当の目的はそっちではない。シュウの狙いはクラディールだ。
距離は、少しあるが《レイヴァテイン》ならば届かない距離ではない。背後から迫ってきている高速の槍に気づいていないクラディール。
仮にクリティカルヒットしたとしても死ぬような体力ではない。
これでわずかでも時間が稼げると思ったその時だった。シュウの顔の横を高速の何かが横切る。短剣だ。
それは真紅の光を纏った槍に直撃。すると槍は光を失いそのまま落下する。
「……ッ!?」
驚愕のあまり声が出ない。
ありえない。そんなことがあるわけがない。
発動前のソードスキルを無効化する方法ならシュウだって知っている。相手をモーションを邪魔をする。もしくは、発動前にスタンをさせればいい。しかし、発動しているソードスキルを無効化するなんて聞いたことがない。だが、目の前でそれは起きた。
シュウは短剣が飛んできた方向を振り向く。
そこには、不敵な笑みを浮かべるライアがいた。
「何をしやがった」
「これから死にゆく貴様が知ることではない」
ライアがゆっくりと右腕を上げていく。
それとともに後方にいた四人が連続的に攻撃を行ってくる。こちらもソードスキルで対抗しようとするがその度に未知の力が付与された短剣によってソードスキルが無効化される。
「クッソ……はぁ……はぁ……」
かろうじて攻撃を防ぎ続けているがそれでも徐々にHPは減っていく。さすがにソードスキルを使用せずに対人戦闘になれたプレイヤー四人を相手にすることは無謀以外の何者でもない。
しかし、ここで転移結晶などを使って逃げるわけにはいかない。そんなことをすればこいつらはキリトを殺しにいくだろう
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