暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
SAO編ーアインクラッドー
11.虚言と死神
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「うん、気をつけてね」


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 キリトは時間ほぼぴったりに西門に向かうと、西門の前にゴドフリー。そしてもう一人の赤と白の鎧をまとった男がいる。

「おーい、こっちこっち」

 ゴドフリーに呼ばれて嫌々そちらに向かって行く。もう一人の男の正体を確認した時にキリトの足は止まった。もう一人の男はアスナの護衛という立場を利用してストーキングまがいの行為を行なっていたクラディールだ。
 キリトとのデュエルに敗北したことでかどうかは知らないがアスナの護衛の任を外されていた。

「どういうことだ」

「あぁ、これからは同じギルドの仲間、ここらで過去の争いは水に流してはどうかと思ってな」

 いつもの調子でゴドフリーが笑う。

「先日はご迷惑をおかけしまして。二度と無礼な真似はしませんので許していただきたい」

 クラディールがキリトに頭を深く下げる。

「あ、あぁ……」

「これで一件落着だな」

 いつも以上に大きな声で笑う。

「では、今日の訓練は危機対処能力も見たいので、諸君らの結晶アイテムは全て預からせてもらう」

 突然としてゴドフリーは突拍子もないことを口にする。

「転移結晶もか!?」

 クラディールは言われるがままにゴドフリーに結晶アイテム渡す。
 心配などない、と言わんばかりゴドフリーは笑顔をこちらに向け手をだす。
 結晶アイテムを奪うことが訓練になるのだろうか。

「わかった」

 アイテムストレージにある結晶アイテムを全て手渡す。

「よし、じゃあみんな出発だぁ!!」

 ゴドフリーが高らかに腕を掲げる。

「「……おお」」

 キリトとクラディールのやる気に欠ける声が空へと消えた。


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 五十五層の転移門から次々と消えて行く血盟騎士団のプレイヤーたちを見送って男は口元を緩ませた。
 顔まで隠れたボロ切れのようなフードを見に纏い口元に笑みを浮かべるプレイヤーを他のプレイヤーたちは見向きもすることはない。
 まるでそこにそんなプレイヤーなど存在していないかのような反応だ。
 そして小さく男は呟いた。

「まだ終わらない……もっと楽しもうぜ、《死神》さんよ……イッツ・ショー・タイム」


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「はぁ……クッソ……」

 かなりの疲労がシュウの身体を襲っていた。
 最前線、第七十五層の迷宮区に潜ってもうかなり経つが未だボス部屋にたどり着けない。それどころかフィールドモンスターでさえ、倒すのにも一苦労だ。
 これが連戦による疲れなのか、あるいは……
 今日はこの辺にして来た
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