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ソードアート・オンライン【Record of Swordmaster】
001:始まりの日、終わりの日
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アート・オンラインで無くても良かったのだが、姉が折角だからと買ってきた。姉はβテスターという先行プレイに友人共々当選し、製品版の優先購入権を持っていたらしい。
その友人が製品版はやらないらしいので買い取って俺に回ってきたという訳だ。
とにもかくにも二階の部屋に上がり、フルダイブの準備をするのだった。
「………リンク、スタート。」
その言葉と共に全ての感覚が消え失せ、一瞬後に追い付いてくる。慣れるまでは少々戸惑いそうだ。
暗い闇の中をゆっくりと降下していき、やがて仮想の地面に足が着く。
『Welcome to Sword Art Online!!」
合成音声と共にタイトルロゴが目の前に広がる。その光景はここが仮想空間だと忘れそうになるほどリアルだ。
『Please make your character.』
合成音声に促されるままにアバターを作る。顔に拘りは無いため、ほぼ全てデフォルトだが。
最後にアバター名。悩んだ末に『
lay
(
レイ
)
』に決めた。単純に名前が零だからだ。
『Enjoy your play!!』
その言葉と共に俺はSAOの世界……浮遊城アインクラッドに転送された。
一瞬の浮遊感。次いで、足裏に伝わる石畳の感触。目を開けると、中世ヨーロッパ風のいかにもファンタジー然とした街並みが広がっていた。
「……ここが『始まりの街』か。」
確かこの始まりの広間で姉と待ち合わせてるのだが……考えてみれば姉は俺が分からないのでは?
「レ〜イ!」
……と、思ったが杞憂だったようだ。
「……なぁ千鈴姉さん、何で俺だと分かったんだ?」
俺の姉、
秋月
(
あきづき
)
千鈴
(
ちすず
)
は
現実
(
リアル
)
と同じ腰まで続くロングヘアーを金髪に染めている。元々美人の姉だが、まるで創作に良く出てくるエルフの様な雰囲気を醸し出している。
「ん〜〜、勘ね。」
「…………いや、嘘でしょ?」
とは言うものの、姉なら本当に勘で見分けられそうだ。こう言ってはアレだが、姉の動物的な勘の鋭さは本物だ。
「それと、コッチでは『ベル』よ。リアルの名前は厳禁、気を付けてね?」
……なるほど、千“鈴”だからベルか、単純だな。
「因みに名前は何にしたの?」
「………レイ。」
「…………安直なネーミングね。」
……どうやら考える事は同じな様だ。
ともあれ、ここに来たのはプレイが目的ではないのだ。
「……ベル姉、早速だけど………」
幸いにも(?)、ベル姉は俺が言わんとする事を直ぐに理解してくれた様だ。
「そうね……裏路地に人があんまり来ない武器屋があるの。そ
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