第18話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
!」
「き、貴様ら、揃いも揃って……!」
そしてキュアの答えを聞いたナーシェンは怒り心頭の様子で二人を睨んだ。するとその時城館内から怒号や悲鳴が聞こえて来た!
「なっ!?ま、まさかもうここまで来たのか!?クッ……降伏をしたいのであれば、貴様らだけで勝手にしていろ!私には次代のエレボニア皇帝を務めるという栄光の未来が待っているんだ!こんな所で、終わってたまるか!」
「ナ、ナーシェン様!?お、お待ちください!お二人をこのままにされるのですか!?」
そしてナーシェンは部下達と共に部屋から出て行った。
「愚かな人………例え脱出できたとしても、結局最後はメンフィル帝国に討たれる事になるのに……」
ナーシェン達が部屋を出て行った後ユーディットは重々しい様子を纏って呟き
「ユーディ…………私達、どうなるの……?」
キュアは表情を青褪めさせてユーディットに尋ねた。
「大丈夫よ、キュア……メンフィルはあの魔人が支配していた国―――ザルフ=グレイス同様魔族―――いえ、”闇夜の眷属”の国だけど、イグナートと違って良政を敷いている上”全ての種族との共存”を謳っているわ。その証拠に前メンフィル皇帝である”英雄王”は人間の女性を正妃に迎えているし、光陣営の神殿である”癒しの女神”教の活動も受け入れているどころか援助もしているし、しかもメンフィル皇女の一人―――”癒しの聖女”は”癒しの女神”の信徒よ。それらの件を考えると交渉の余地は十分にあるわ。」
恐怖に震える妹を安心させるかのようにユーディットはキュアを優しく抱きしめて、キュアの背中を撫でた。
「で、でも……」
「貴女の不安な気持ちはわかるけど、貴女は何も心配する必要はないわ。私が今度こそ貴女を救ってみせるわ。」
ユーディットは未だ不安の心を抱えている妹を安心させるかのように優しげな微笑みを浮かべた。そして数分後二人は部屋に突入してきたメンフィル兵達に投降した。
〜オルディス・地下水道〜
「ハア、ハアッ……!くそっ、薄汚い侵略者共め……!父上達と合流した後に必ずオルディスを奪還し、全員皆殺しにしてくれる……!」
一方ナーシェンは少数の部下達と共に緊急避難通路である地下水道を使って脱出しようとしていた。
「―――カイエン公同様、その愚かな所は全然変わっていないようですね、ナーシェン卿。」
「何!?」
「!止まって下さい、ナーシェン様!前方にメンフィル軍らしき兵達が……!」
するとその時女性の声が聞こえ、声を聞いたナーシェンが眉を顰めたその時、何かを見つけた部下は立ち止まってナーシェンに警告した。そして警告を聞いたナーシェンが立ち止まって前方を
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ