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英雄伝説〜灰の軌跡〜
第17話
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団の団長―――シェラ・エルサリス元帥は機甲軍団に指令を出した。するとシェラを含めた機甲軍団の兵士達が唸りにも似た騒動音を徐々に高め

「……攻撃開始。」

オルディスの防衛部隊目がけて砲撃をした!シェラ率いる機工軍団が放った砲撃は平原を轟かす大爆音と共に、業火と爆発が一瞬で敵兵を飲み込み、機甲兵や戦車をも跡形もなく吹き飛ばした!



「なあっ!?」

「う、うわああああああああっ!?」

「バカな!?あんな距離からの砲撃でここまで届かせるだと!?」

一方砲撃された側であるオルディスの防衛部隊はメンフィル軍の遠距離砲撃を受けた事によって多くの仲間達が死んだ事に混乱したり、驚愕していた。

「―――落ち着け!あれ程の威力の砲撃、普通に考えれば連射はできん!2度目の砲撃が撃たれる前に、一気に接近して乱戦に持ち込め!乱戦に持ち込めば敵も味方を巻き込まない為に砲撃はできないはずだ!」

「イエス・マム!」

オーレリア将軍は混乱している防衛部隊を一喝して落ち着かせた後メンフィル軍目がけて突撃した。そしてメンフィル軍との距離が半分を切ったその時、メンフィル軍の上空に合成儀式によって生み出された”戦略級”の魔物――――”歪竜”である”ペルソアティス”が現れ、口に膨大なエネルギーを溜め込んでいた!

「!?か、閣下……!敵軍の上空に”竜”が……!」

「何!?――――な。」

”ペルソアティス”に気づいた部下の報告を聞いたオーレリア将軍はメンフィル軍の上空に滞空している”ペルソアティス”を見ると絶句した。



「な、なななななな、なんだあれはっ!?」

「り、りりりりりりり、”竜”!?」

「バカな……メンフィルは竜をも従えるというのか!?クッ………後退―――いや、全速力で敵軍の陣地に前進しろ!敵軍も自分達が巻き込まれない為にあの竜の攻撃範囲外で待機しているはずだ!」

”ペルソアティス”の登場に部下達が混乱している中信じられない表情で声を上げたオーレリア将軍はすぐに立ち直って指示をし

「イ、イエス、マム!」

貴族連合軍はオーレリア将軍の指示通り機甲兵を加速させてメンフィル軍の陣地に向かって前進し始めたが、時すでに遅く、”ペルソアティス”は口から高純粋魔力が込められたエネルギーを解き放った!

「――――――!!」

「あ―――――」

「女神よ―――――」

”ペルソアティス”が放ったエネルギー波の威力はあまりにも凄まじく、兵士達の悲鳴をも掻き消して貴族連合軍を呑み込んで塵と化し

「うおおおおおおおおおっ!?この私が敵に一矢を報いる事すらできずに死ぬだと……!?こんな……こんな一方的な虐殺が”ゼムリア大陸真の覇者”の異名を轟かせている貴様らのやり方か!貴様ら
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