第二章
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フーシェ先生は素晴らしい方です」
「あれだけ立派な方はおられません」
「清潔であり公平であられます」
「あの様な方に出会えたことを幸せに思います」
「教師として最高の方でしょう」
彼等は淀みなくこう言って憚らない。これは彼等以外の誰もが驚くことだった。
それでだ。殆どの者は首を捻ってこう言うのだｔった。
「あのフーシェが高潔だと」
「生徒に己の悪事を擦り付けて身代わりにするのではないのか」
「冤罪すら平気ででっちあげる男だぞ」
「冤罪でなくともどれだけの人間を殺してきたのだ」
「それで何故高潔だ」
「そんな筈がない」
殆どの者がそう言った。しかしだ。
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