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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
SAO編ーアインクラッドー
10.ぶつかり合う特異能力
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けるかすると終了する。

「そうか? 確証がねぇなら直接自分の手で確かめるのが手取り早い」

「だが、わたしには君と戦う理由がない。ただの力試しというのであれば、わたしもそこまで暇というわけではない」

 ヒースクリフがいいえのボタンに手をかけようとした。

「なら俺が負けたら《血盟騎士団》にはいってお前の兵として攻略に参加してやる」

 シュウの言葉に動きを止める。

「そうすれば好き勝手に暴れまわってたキリトと俺の両方を手中の中におさめられる。あんたとしては悪くない条件じゃないか?」

「確かにそれはこちらとしてはいい条件だが、君のメリットはそれに値するのかな」

 ああ、とだけ小さく答えた。
 そうだ。この想像が正しいのであれば、こんな茶番に意味なんかない。だが、確証が持てない以上勝手なこんな形を取るしかなかった。
 ヒースクリフはわずかに笑みを浮かべてデュエル申請、初撃決戦モードを了承。
 すると六十の文字が空中へと浮かび上がる。
 その瞬間、真っ暗だった闘技場の中心に明かりが灯される。
 0になればデュエルがスタートし、ヒースクリフと剣を交えることになる。
 最強の剣士。こんな世界、こんな状況じゃなければ楽しんで戦えた。しかし、今はそんな感情よりもシュウが抱いた不信感の方が膨れ上がっていく。
 時が一刻一刻とその数字を削っていく。
 そして……ついにその時がくる。
 《手刀術(シュウ)》と《神聖剣(ヒースクリフ)》がぶつかり合う時が。
 ……タイマーが0となりSTARTの文字が浮かび上がる。

 そして戦いの火蓋が切って落とされた。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 始まったと同時にシュウは動く。
 右腕の肘から先を一直線に伸ばす。それは黄金に光を放つ剣へと姿を変える。
 左腕を身体より前で構え、刀身を横に向ける。身体が一瞬軽くなる瞬間、地を強く踏み込み動いた。
 ───手刀上位剣技《太刀風》
 手刀がヒースクリフへとめがけて突進。
 しかし巨大な盾によって受け流される。それと同時に背中から片手剣を抜き取るモーションを利用して肩に担ぎ上げ、右足が地面に着くと同時に方向転換する。技後硬直が身体を襲う前に片手剣のスキルが起動する。
 ───片手剣突進技《レイジスパイク》
 片手剣の基本的な技。モーションも大きく対人戦では読まれやすい。だが、意表を突いた攻撃にはそんなことは関係ない。
 しかし、攻撃を予知していたかのようにヒースクリフの身体はシュウの方へ向いている。
 片手剣の突進も難なく盾に阻まれる。
 そこまで予知しきれていなかったシュウは次の動作へと繋げることを考えていなかった。
 技後硬直がシュウの身体へと襲いかかる。単発技なため時
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