暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
SAO編ーアインクラッドー
10.ぶつかり合う特異能力
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といえど、十六連撃を完璧に防げるわけがないどこかで確実に隙が生まれる。
 ───そこをつけば、勝てる!!
 星屑の剣撃が絶対防御へと次々と打ち込まれる。連続攻撃の中、ついにチャンスが生まれる。ヒースクリフの盾が弾かれる。ついに盾とヒースクリフの間に空間が生まれる。
 その空間めがけて漆黒の刃を振り下ろす。
 だが、急に時が止まったような変な感覚を覚える。だが、それは動きが止まっただけではなかった。ヒースクリフの持つ盾が徐々に生まれた空間を埋めていく。
 ───なに!?
 次の瞬間、振り下ろされた剣は盾に防がれる。
 その瞬間、大技を放った技後硬直が身体を襲う。その隙をついてはヒースクリフの剣がキリトの脇腹を貫いた。

 空中に【WINNER ヒースクリフ TIME:1:31】の文字が浮かび上がる。

 スタジアムが歓声の包まれる。
 ヒースクリフの顔を見上げると勝者の表情ではなかった。まるで禁じ手を使って勝利したものの表情に見えた。


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「……キリトが負けた」

「これが団長の本気」

 初めて見たヒースクリフの本気にシュウとアスナはただ驚くことしかできなかった。
 だが、何かがおかしい。そんな言葉にし難い違和感がシュウの中にはあった。
 キリトは疲労しきった表情でスタジアムの内部へ戻ってくる。
 そして一言、

「シュウ……やつはなにかがおかしいぞ」

 そんな言葉を残して奥へと消えていった。
 直接戦ったキリトならシュウよりも多くの違和感を感じているはずだ。だが、それは今のキリトには追求できそうにない。
 ならば、取ることどうは一つだ。

「キリトのこと頼んだぞ。ああ見えてあいつ落ち込んでると思うからよ」

 アスナはうん、と小さく頷いてからキリトの後を追っていく。
 一人残されたシュウ。壁に背を預けたままでメッセージウィンドウを開いてとある人物へと向けて文章を送る。

【話がある。今夜、コリニアの闘技場にて待つ】


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 昼間の大騒ぎが嘘のように静まり返ったコリニアの闘技場。
 その中央に黒衣の槍剣士は立っていた。くるかもわからないある人物を待っていた。
 確証はない。だが、シュウの誘いに乗ってくるという気がしていた。
 シュウはあいつの事があまり好きではない。だからこそ、奴が現れるという気がする。
 なぜならシュウの悪い予想は大体当たるからだ。

「全く、時間も指定しないで呼び出しとはこちらとしても困ってしまったよ」

 静寂が支配していた闘技場に声が響いた。
 やはり現れた。
 ザッ、ザッ、っという鎧が擦れ合う音とともに闘技場の奥地。夜の
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