暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
SAO編ーアインクラッドー
10.ぶつかり合う特異能力
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アム。ローマ帝政期に造られた円形闘技場を思わせる形状をしたコロッセオ。その中央に立つ赤と白をベースにした防具を纏うプレイヤー。

「すまなかったな、キリト君。こんなことになっているとは知らなかった」

「ギャラはもらいますよ」

「いや、君は試合後は、我がギルドの団員だ。任務扱いにさせてもらおう」

 ヒースクリフの絶対的な自信。

【デュエル申請受託しますか?】の文字が空中に浮かび、それを了承し、初撃決着モードを選択。
 空中に浮かぶ、六十の文字、それが刻々と減っていく。それが0になれば、デュエルが開始される。
 キリトが背中の二本の剣を抜き去るとほぼ同時にヒースクリフも十字の盾に納められる剣を引き抜く。
 静寂の中、開始時間を示すタイマーの音だけが鳴り響く。

 そして……ついにその時がくる。
 《二刀流》対《神聖剣》の戦いが。
 ……タイマーが0となりSTARTの文字が浮かび上がる。

 開始と同時に仕掛けたのはキリトだった。
 地を蹴り、一気に間合いを詰める。
 ───二刀流突撃技《ダブルサーキュラー》
 右の剣が盾に拒まれる。
 だが、それにコンマ1秒遅れで左の剣がヒースクリフの身体へと襲いかかる。
 だが、それを読んでいたかのように左の剣も弾く。
 その後も連続攻撃を繰り出すも意図も簡単にこいつはガードしてくる。盾で視界が封じられた一瞬、剣が姿を現し、襲いかかってくる。二本の剣でそれを防ぎ後ろに飛ぶ。
 続いてヒースクリフが仕掛けてくる。
 剣からの攻撃予測して意識を集中させる。
 だが、ヒースクリフは剣ではなく盾で殴打してくる。予想外の攻撃に反応しきれずキリトは吹き飛ばされる。
 これがユニークスキル《神聖剣》。攻防自在の剣技。ヒースクリフにとっては盾はただの防御のための道具ではないようだ。
 二本の刃で盾と剣を防ぎ、距離をとり、再び二刀流突撃技《ダブルサーキュラー》を放つ。
 だが、今度は盾でいとも簡単に受け流される。

「素晴らしい反応速度だな」

「そっちこそ、堅すぎるぜ」

 激しい打ち合い。二本の剣でヒースクリフめがけて攻撃を次々と放つも盾がそれを拒む。
 ───まだだ……まだ上がる!!
 激しい打ち合いの中でヒースクリフの顔から先ほどまで感じられた余裕が消えたように感じた。

「おりゃぁぁぁ!!!」

 《絶対防御》を誇るヒースクリフを超えるためには、単純な速さでは勝てない。システムによるアシストを受けた剣技でなければ超える事はできない。
 ───二刀流上位剣技《スターバースト・ストリーム》
 青眼の悪魔のHPを削りとった最も信頼する剣技だ。
 ヒースクリフの盾をエリュシデータとダークリパルサーの刃が連続で襲いかかる。
 いくら《絶対防御》
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