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NARUTO日向ネジ短篇
【繋がる心の軌跡】
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※一部、中忍試験予選試合の数日後、供を連れていないハナビに一人呼び出されるネジ。


「───ヒナタ姉さまが分家のあんたなんかに殺されそうになったのに、中忍試験にはあくまで口出すつもりはないって日向の呪印の力を使わないなんて、父上はどうかしてる……。あたしがその術を知っていたら、今この場であんたを死ぬほど苦しめてやるのにっ」

「まだ、伝授されていないのですか? 今すぐにでも教わり、宗家としてのお力を存分に行使すると良いでしょう。それによって俺が死んでも、誰も不思議には思いませんよ」

「教えてくれないのよ父上が……! 姉さまだって教わるつもりも使うつもりもないって…っ」

「───。それなら、あなたのお父上自身が呪印を使うよう仕向けましょうか。俺がハナビ様まで殺しかけたなら、さすがにヒアシ様も黙ってはいられないでしょう」

「………。それ、いい考えだわ。ひと思いにやったら?」

「フン……怯えている子供相手にやる趣味は無い。ヒナタ様の時は、あくまで試験に沿ってやりましたから」

「…! あたしは怯えてなんかないっ!」

「どうでしょうね、身体が震えていますよ、ハナビ様」

「これは…怒りで震えてるのよ……。あんたなんか、あんたなんかいつか犬死にしてしまえばいい!!」

 この直後ネジに柔拳を向けるハナビだが、ネジは躱すばかりで相手にせず、その内ハナビは疲れ果て、ネジはその場を後にするだけだった。



※サスケ奪還作戦後のネジの病室にて


「───俺の意識が戻るまで、ヒナタ様はずっと付き添っていたというんですか? 一度も、帰らずに」

「うん、着替えとかはハナビがコウさんと一緒に持って来てくれたりしてたの。父上も、許して下さったし」

「……何故、です」

「え?」

「何故、俺などにそこまで……。俺は、あなたに理不尽な憎しみを向けて、あなたを……殺そうとまでしたのに」

「わたしなら、大丈夫です。ネジ兄さんもこうして意識を戻してくれたから」

 ヒナタは心底安堵した表情で微笑みを向けてくる。

「いや、そういう事では───」


「あーっ、ネジ兄起きてる!?」

「あ、ハナビ、父上も」

「ちょっとネジ兄、ヒナタ姉さまをどれだけ悲しませれば気がすむのよ、この死に損ない! これでも一応あたしも心配してやったんだからっ!」

 ハナビはネジの病室に入って来るなり声を上げた。

「──ハナビ、鎮まれ。ここは病院だ、場をわきまえなさい」

「す、すみません、父上……」

「ネジよ、重傷からの意識が戻って何よりだ。…とはいえ、今しばらく入院の必要がある。とにかく今は、身体を治す事だけを考えよ」

「はい……ヒアシ様」

「退院の際
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