0031話『配属の春日丸』
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ってくれるでしょうか…?」
「きっと大丈夫ですよ。だから気をしっかりと持って鎮守府に配属していってください」
「わかりました。春日丸、頑張らせていただきます」
そんな話を大淀さんとした翌日に私は大本営直轄の輸送車で厳重に警備されながらもその鎮守府へと連れて行ってもらいました。
少し時間が経過して車が到着したのだろう、止まったので降りてみるとそこには立派な建物が多く並ぶ鎮守府がありました。
ここに今日から私が配属されるのですね。
少し緊張しながらもゲートをくぐって鎮守府内へと入っていきます。
「それでは私達はこれで…どうかご武運を」
「ありがとうございました。頑張ります」
軍の人がそれで敬礼をしながらも鎮守府から遠ざかっていくのを確認した後に、これからどうやって執務室を探そうかと思ったところでした。
前方から少し背が小さいけど赤い和服に帽子を被っていて髪をツインテールにしている女の子が歩いてきました。
その方は私にはどこか懐かしい雰囲気を感じさせる人でした。
その人が私の前まで来ると、
「あんたが春日丸か…?」
「はい。私は春日丸です。それであなたは…?」
「わからんの? まぁええわ。でも久しぶりやな春日丸」
「えっ…?」
その女性の人は久しぶりと言った。
もしかして艦船の時代に縁があった方でしょうか。
「分からんのも無理はないわ。紹介やね。うちは龍驤や」
「龍驤さんですか!?」
それで私は嬉しくなって龍驤さんに抱き着いた。
龍驤さんはそれで驚きはしていたけど何度か背中をポンポンと叩いてくれて、
「第四航空戦隊以来やね。うちはすぐに沈んでしもうたけどキミも苦労したんやろ?
改装して名前も変わったらしいしな」
「はい…今は春日丸ですがこれから改装していけば大鷹という名前に変わると思います」
「そか…まぁええわ。それじゃともかく司令官のもとに案内したるわ。情報とかなんか聞いてるか?」
「はい。とてもいい人だと大淀さんに教わりました」
「ならええんわ。君の事もきっと大事にしてくれるよ。安心しいや」
「はい」
それで少し龍驤さんは嬉しそうに笑みを浮かべながらも執務室へと案内してくれました。
道中で色んな艦娘の人の姿が見えて、
「ここには多くの艦娘の方がいるのですね」
「まぁな。なんせうちは今現在大本営が発表している艦娘は全部揃っとるからな」
「すごい…でしたら翔鶴さんや他にも色々な方がいるんですか?」
「ああ、いるで。後で空母寮を案内する際に全員紹介したる。きっとみんなも喜ぶと思うよ」
「わかりました」
そして執務室へと案内されて、
「司令官! 新人が来たから案内してきたで!」
『わかった。入れてくれ
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