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ONEPIECE 空の王者が海を征す
空の王者、砂漠を往く
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らの行軍は危険とビビが言う為そのままキャンプを張り明日に備える事となった。ここでも砂漠の厳しさを一同は体験する事となった。日が落ち着てきた夕暮れごろに到達した岩場近くにテントを張ったが日が落ちると一気に気温が下がり凍えるほど寒くなってきた。

「昼間はあんなに暑かったのに……どうなってるの……?」
「砂漠には熱を遮る物が無いから昼は焼け付き、夜は氷点下まで冷える。砂漠は本当に危険でいっぱいなの」

ナミは震える身体を焚き火に寄せながらなんとか暖を取っているがそれでも酷く寒そうだ、ルフィはメシはまだかとサンジに催促したりする程元気だが。そしてレウスとチョッパーも平気そうにしていた。

「やっぱり夜は大丈夫そうだなチョッパー」
「冬島では当たり前だったしね。それにしても凄い星〜」

氷点下が当たり前だった冬島育ちのチョッパーは寒さなんて何のその、平然としながら空に広がる星空を見つめ続けていた。厚い雪雲に閉ざされていた冬島ではまず見られない光景にそのままうっとりと見惚れていた。それを見ながらサンジの飯を食べているとチョッパーの暖かな毛皮で寒さを凌ごうとゾロやウソップ、ルフィがくっ付けている。

「やれやれ、サンジそろそろ自分の分のメシを食ったら如何だ?調理なら俺がやるよ」
「ああそうだな。悪いな」
「何時もメシを作ってくれてるんだからこれぐらいはね」

皆の分の調理と食事が終わると今度はサンジの分の食事が始まる、既に眠りに入っているルフィ達を見ながらサンジはレウスによって焼かれた肉などを頬張って明日の砂漠のための力を付けて行く。そんな様子を見るビビはぼぅっと真っ直ぐレウスを見つめる、そんなビビにナミは思わず声を掛けた。

「どしたのビビ?」
「い、いえその……レウスさんってなんだか素敵かなって」
「えっ」

ナミは思わず呆然としてしまった、思っても見なかった言葉だったのか口を開けたままビビを方を注視してしまった。少し頬を赤らめたビビにナミは何処か危機感を覚えた、その危機感は今まで感じた事がなく自分でも良く解らない物だった。

「とっても落ち着いてるし頼りになって、カッコ良いし」
「(えっな、何この展開?!何言ってるのビビまさか、ええうそっ!?)」

内心で慌てふためきながらもビビのあげる彼の評価は概ね賛成だった。ブレーキ役が必要なこの一味としては年上で落ち着くのある安心出来る存在であり竜になれると言う強さをも持っている。加えて自分の相談役的な立ち位置でもあるし病気の時はずっと看病をして居てくれた程、考えて見ればかなり優良物件のような気がして来てしまった。それを否定したいのかなんとか脳内でレウスの弱点とも言える事を探す、が金は自分の鱗などを売ればなんとかなるからアウトなどで中々見つからない。

「そ、そうかし
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